暗闇の中でも身を守る。マンションの停電対策

暗闇の中でも身を守る。マンションの停電対策

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
地震や台風などの災害が多い日本では、それに伴う停電もよく発生します。マンションで停電が発生した時は、何に注意して行動すべきなのでしょうか。ここでは、マンションの停電対策について見ていきましょう。

マンションの停電対策1:非常用の照明を用意しておこう

【住民の声】
停電に備えて、懐中電灯くらいは用意しておこうかと思っています。しかし、マンションの共用部分には、非常用の照明が設置されていると聞きました。廊下を行き来するのであれば、懐中電灯なしでも問題ないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
建築基準法では、一定以上の規模の建物の非常用照明について、連続30分以上の点灯を義務付けています。逆にいえば、停電が長期化すると非常用照明も切れてしまう可能性があるということです。また、部屋の中には非常用照明はありませんから、どちらにしても照明器具の備えが必要でしょう。懐中電灯やランタンはもちろん、ろうそく・マッチ・ライターなども用意しておくのが望ましいといえます。

マンションの停電対策2:オートロックや電子錠の停止に注意

【住民の声】
先日停電が発生したのですが、比較的短時間で復旧したため、部屋で少し我慢しているだけで済みました。しかし、長期化すれば部屋から出なければならないこともあるはずです。どのような点に注意して外に出ればいいでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
停電中は、マンション内の多くの機能が停止しています。まず、非常用の発電機が設置されていない限りは、エレベーターが使えないため、上下の移動は階段で行わなければなりません。非常用照明の明かりだけでは不十分なことも多く、転倒事故が起きやすいため、十分に注意して移動しましょう。

また、入り口のオートロックも停止していますが、大抵は停止と同時に解錠されるようになっています。手動で開けて外に出られるので、閉じ込められてしまう危険はないでしょう。ただし、カードキーなどの電子錠が使えなくなる点には注意が必要です。防犯カメラも停止していますから、窃盗などへの警戒を怠らないでください。

マンションの停電対策3:停電すると水道も止まる?

【住民の声】
少し前に地域一帯が停電になった時、水道が出なくなってしまいました。しかし、同じ地区の一戸建てに住む友人は、そのようなことはなかったといいます。なぜマンションだけ水道が出なくなったのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
一般的なマンションやビルでは、ポンプによって高所へ水を汲み上げ、各部屋へ給水しています。そのため、停電になるとポンプが停止し、水を送ることができなくなってしまうのです。非常用の電源を備えている場合もありますが、マンションでは停電=断水と考え、飲料水やポリタンクの水を用意しておくといいでしょう。

まとめ:普段から停電に備え、防災グッズなどを用意!

停電中は、身の回りの多くのものが使えなくなります。長期化すれば生活に大きな支障をきたし、命の危険さえあるのです。マンションの停電の特徴をよく理解し、普段から十分な備えをしておきましょう。

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