マンションからの子供の転落事故を防ぐ方法

マンションからの子供の転落事故を防ぐ方法

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回は、マンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
マンションのような高層住宅では、どうしても転落事故が発生しやすくなります。特に、小さなお子さんの行動には注意しなければなりません。ここでは、マンションからの転落事故を防ぐ方法を考えてみましょう。

マンションの転落事故防止法1:重要な3つのポイント

【住民の声】
小さな子がマンションから転落したというニュースを見て、うちも他人事ではいられないと感じました。普段から危ないところには行かないよう、我が子の行動には気を配っているつもりですが、他に注意点があれば教えてください。

【お悩み解決のポイント】
お子さんの転落事故は、以下のような状況が重なった時に発生する傾向にあります。

  • 保護者が目を離した
  • 窓の鍵が開いていた
  • 足場になるものがあった

これらを考慮すると、転落事故を防ぐには「極力目を離さない」「窓の鍵を厳重にかけておく」「足場になるものを窓・柵の近くに置かない」といったポイントを守ればいいことがわかります。とはいえ、「絶対に目を離さない」などということはまず不可能です。窓や扉の厳重なロックと、足場になるものの排除を行い、事故が起きる確率を少しでも減らしましょう。

マンションの転落事故防止法2:子供は予想外の行動を取る

【住民の声】
友人は転落事故防止のため、お子さんを絶対に窓に近づけないようにしているといいます。しかし、そこまで神経質になる必要があるのでしょうか。うちはどの窓もしっかり施錠していますし、バルコニーには十分な高さの柵があり、子供からも1分以上目を離さないようにしているのですが……。

【お悩み解決のポイント】
対策ができているつもりでも、油断をしてはいけません。以下のような事故が実際に発生しているからです。

  • 窓に3重ロックをつけているが、偶然1つしか閉めていなかった時に、子供が鍵を開けてベランダに出て転落した
  • 椅子やおもちゃの箱を積み重ねて足場にし、ベランダの1.2mの柵を乗り越えて転落した
  • 網戸にもたれかかっていたところ、網戸が外れて転落した
  • 早朝、子供が保護者より早く起きて行動し始め、転落した

このように、子供は大人の予想外の行動を取るものです。お子さんが歩けるようになれば、自分で鍵を開けたり足場を作ったりすることは簡単にできてしまいます。鍵を厳重にかけるのはもちろん、バルコニーに転落防止用のネットを設置するなど、自分にできる対策を考えてみましょう。

【参考】
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_180314_0001.pdf

マンションの転落事故防止法3:バルコニー以外の場所にも注意

【住民の声】
同じマンションで子供の転落事故があったと聞き、我が家でも慌てて対策を取りました。バルコニーの窓のロックを3重にし、さらに転落防止ネットも設置しています。もちろん、足場になるものは近くに置いていません。これなら流石に大丈夫ですよね?

【お悩み解決のポイント】
マンションからの転落事故というと、どうしてもバルコニーを想像しがちですが、他の窓からでも転落する可能性はあります。窓のロックが不十分だったり、近くに足場になりそうなもの(テーブル、本棚、テレビ台など)があったりすれば、鍵の追加やレイアウト変更を検討した方がいいでしょう。
また、マンションの外廊下や階段などからも転落するおそれがあります。安全な柵が設置されていればいいのですが、柵が老朽化していたり足場になりそうなものがあったりする場合は、管理組合に改善の要望を出してみてください。

まとめ:しっかり対策を取り、我が子の命を守ろう

お子さんの転落事故は、どのようなご家庭でも発生しえます。2階程度の高さからの落下でも、重症以上の怪我を負うケースは少なくないため、低層階でも油断はできません。しっかり対策を施して、大切な命を守りましょう。

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