慌てず急がず冷静に マンションでの災害時の避難方法

慌てず急がず冷静に マンションでの災害時の避難方法

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
地震大国と呼ばれ、台風も多い日本では、誰もが災害に直面する可能性があります。もしマンションにいる時に災害が発生し、避難を余儀なくされた時は、どのように動くべきなのでしょうか。ここでは、マンションの災害時の避難方法について考えてみましょう。

マンションでの災害時の避難方法1:どうやって逃げるべき?

【住民の声】

私はマンションの10階に住んでいます。眺望は最高なのですが、地震が来た時にうまく避難できるか不安です。災害時でもエレベーターは動くのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】

マンションから避難する時の大原則は、エレベーターを使わないことです。機械のトラブルや停電、余震により途中で止まった場合、閉じ込められてしまいます。たとえ高層階に住んでいても、必ず階段を使いましょう。いざという時に慌てないよう、普段から避難経路を確認しておくことも大切です。時には階段を使って移動するのもいいのではないでしょうか。
なお、避難する際にはブレーカーを落とし、ガスのメーターのバルブ(元栓)も閉めてください。万が一漏電やガス漏れが発生していた場合、火災を引き起こすおそれがあるからです。全居住者が徹底すれば、被害の拡大を防ぐことができます。

マンションでの災害時の避難方法2:何を持っていく?

【住民の声】

防災用品をまとめて購入したのですが、結構な量になってしまいました。部屋で救助を待つ場合はともかく、外に避難する際にすべて持っていくのは無理そうです。最低でも何を持ち出すべきでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

1番のおすすめは、非常用の持ち出しバッグを作っておくことです。非常時に必要なものはたくさんありますが、それらを被災後にまとめるのはとても大変で、危険も伴います。いざという時に、バッグ1つ持って素早く避難できるようにしておきましょう。バッグの具体的な中身については、首相官邸の公式サイトを参考にしてください。

https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html

リストのうち、意外と忘れがちなのが貴重品です。「そんなものはあとで取りに来ればいい」と思うかもしれませんが、全員が避難して無人になったマンションに、泥棒が侵入する可能性は否定できません。怪我や病気になった時には保険証も必要です。バッグに常に入れておくのは難しいかもしれませんが、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。

マンションでの災害時の避難方法3:どこに避難する?

【住民の声】

大きな災害が起きた時は、避難所へ行くのが一般的ですよね。マンションの居住者も、地元の避難所へ行っていいのでしょうか。それとも、理事長さんなどの指示を待つべきでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

ある程度以上の規模のマンションでは、独自の避難場所を定めているケースが多いと思われます。この場合は、まずは定められた避難場所へ行きましょう。マンションには非常食や防災用品の備蓄を備えている場合もありますので、救助を待つことができます。
特に決まりがなければ、自治体の定める一次避難場所や広域避難場所へ避難してください。焦らずに避難できるよう、自分の避難場所を普段から調べておくことが大切です。

まとめ:普段から避難の準備をしておこう

災害はいつ襲ってくるかわかりません。スムーズに避難するためには、普段からの準備が最も重要です。「そういえば避難経路もよく知らないな」と思ったら、ぜひチェックしてみることをおすすめします。

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