誰の責任で行うべき? マンションの雪かき

誰の責任で行うべき? マンションの雪かき

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
日本では、たびたび大雪による被害が発生しています。もしマンション周辺に雪が積もったら、雪かきは誰の責任で行うべきなのでしょうか。今回は、マンションの雪かきについて考えてみましょう。

マンションの雪かきの疑問1:雪国の場合

【住民の声】
仕事の都合で東京から北海道に引っ越して3ヶ月になります。12月の夜、かなりの大雪が降ったので「明日は仕事に行けるのか? それ以前にマンションから出られるのか?」と心配だったのですが、早朝から除雪車がマンションの周りを除雪していて驚きました。雪国ではこれが当たり前なのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
雪国のマンションの場合、大量の積雪をあらかじめ想定しているため、外部の会社に除雪作業を委託しているケースも多いと思われます。また、駐車場の雪を熱で溶かすロードヒーティングなど、除雪のための設備が整っていることもあるでしょう。そのようなマンションでは、基本的に想定外の大雪にならない限りは居住者が除雪を行う範囲は限定的といえるでしょう。ただし、中小規模のマンションでは、居住者が協力して除雪を行っている場合もあります。雪国だと、自宅の周辺は自力で除雪する習慣があるからです。雪国のマンションに入居した際は、除雪について確認しておくといいでしょう。

マンションの雪かきの疑問2:雪国以外の場合

【住民の声】
東京のマンションに住んでいる者です。先日、数年ぶりにまとまった積雪がありました。除雪作業は管理会社がやってくれるものとばかり思っていたのですが、午後になっても作業が始まる気配がありません。確認したところ、除雪作業は管理会社の仕事に含まれないと言われてしまいました。これはおかしいのではありませんか?

【お悩み解決のポイント】
「除雪作業は管理会社の責任で行う」という契約になっていれば、管理会社(の委託した会社)に除雪を任せられるでしょう。しかし、マンション標準管理委託契約書にも契約に含まれていない業務であることから、普段あまり雪の降らない地域の場合、除雪に関する取り決めが契約内容に含まれていないことが多いのです。積雪が原因でトラブルが発生すると、その認識の違いから、責任の所在をめぐって争いになる可能性も否定できません。そのため、たとえ雪の少ない地域であっても、除雪を行ってくれる業者の手配対応等を決めておくのがおすすめです。管理組合に働きかけて、管理会社と話し合う機会を持ちましょう。

マンションの雪かきの疑問3:除雪作業への協力

【理事長の声】
先日、地元では珍しいほどの大雪が降りました。しかし、当マンションでは除雪担当者が決まっておらず、除雪をする習慣もないためか、誰も雪かきをしようとしません。すべての部屋を回って協力を求めたのですが、仕事などを理由に断る人が多く、結局私他2名で雪かきを行わざるをえませんでした。どうすればもっと協力を得られるでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
本来は、できる限り多くの居住者が協力するべきなのですが、仕事などの都合ですぐに動けない場合もあるはずです。雪が降ってからでは遅いので、掲示板や回覧板、ポスティングなどを活用し、積雪時の除雪作業への協力をあらかじめ呼びかけておくといいでしょう。スコップなどの除雪用具もそろえ、家庭用の消雪ホースなども活用してみてください。

まとめ:除雪のルールはあらかじめ決めておこう

積雪は日常生活に大きな影響を与えます。マンションの安全を守るためにも、除雪作業はスムーズに行わなければなりません。雪の少ない地域でも、いざという時のために除雪のあり方を検討してみましょう。

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