居住者同士仲よく! マンションのコミュニティ形成法

居住者同士仲よく! マンションのコミュニティ形成法

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションでは、人間関係の希薄化が問題になることがあります。居住者同士が活発に交流できるマンションを作るためにも、管理組合は率先して動かなければなりません。今回は、マンションのコミュニティ形成法を考えてみましょう。

マンションのコミュニティ形成法1:イベントの開催

【理事の声】
現在、理事としてマンション居住者の交流活性化を図っています。あいさつの奨励などいろいろ試しているのですが、思うようにいきません。顔見知りになったとしても、そこから先に進めないケースが多いようです。どうすればいいでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
あいさつの奨励はとてもいいことですが、あまり力を入れすぎると押し付けがましくなってしまうかもしれません。管理組合が主導して交流活性化を図るには、居住者が参加するイベントを企画するのがいいでしょう。イベントをきっかけとして個人的な交流に発展してくれる家庭が1つでもあれば、そこから波及していく可能性があります。重要なのは、参加していない居住者にも見える形でイベントを行うことです。イベントに興味を持ってもらえれば、次回は参加してもらえる確率が高くなります。餅つき大会やバーベキューなどが適しているでしょう。

マンションのコミュニティ形成法2:新入居者の情報の公開

【理事の声】
最近、居住者の交流が活発化しないのは、新しく入ってきた人の情報が伝わらないからではないかと考えるようになりました。新たな居住者の情報を公開しても構わないでしょうか。また、どの程度までの情報であれば公開が許されるでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
個人情報に関わる問題なので、慎重に行う方がいいと思われます。管理組合も個人情報取扱事業者になることから、どのような情報であれ、最低限、公開する前に本人の了承を得る必要があるでしょう。まずは、入居した日付と部屋番号程度の公開から始めてはいかがでしょうか。入居した事実さえ伝われば、積極的に交流を図ろうとする居住者もいるかもしれません。

マンションのコミュニティ形成法3:高齢者の見守り

【理事の声】
最近、当マンションでも高齢の居住者が増加しています。1人暮らしの高齢者が心配なのはもちろんですが、高齢者と同居する家族もいろいろと苦労しているようです。管理組合として、何か手伝えることはないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
まずは居住者名簿をしっかりと作成し、1人暮らしの高齢者や、高齢者を介護している家庭などを知ることが大切です。特に心配な家庭は、書類の配布の際に様子を見に行くなど、顔を合わせる機会を積極的に作るといいでしょう。緊急時の対処法やマンションのバリアフリー化などについて相談があれば、詳しく聞いて理事会の議題としてください。

まとめ:幅広い交流ができるマンションを作ろう

年代や家族構成がバラバラでも、居住者同士が活発に交流しているマンションはたくさんあります。マンションコミュニティの形成のために、それぞれが積極的に動きましょう。

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