鏡の役割は?防犯カメラは必要?マンション内のエレベーター

鏡の役割は?防犯カメラは必要?マンション内のエレベーター

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。

今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

毎日使っているマンションのエレベーターが、突然使えなくなってしまうと困りますよね。

また、外から見えない空間である以上、犯罪にも注意する必要があります。

今回は、エレベーターに関する疑問をご紹介します。

エレベーターが撤去されそう!設置義務はあるか?

【よくあるお悩み】

マンションの管理組合が、エレベーターを撤去すると言い出しました。

老朽化していて、新しくすると費用がかかることが理由のようです。

その代わりに共益費を減らすと言っていますが、エレベーターがなくなると正直困ります。

どうすれば撤去をやめさせられるでしょうか。

【お悩み解決のポイント】マンションでのエレベーターの設置に関する法律としては、以下のものがあります。

  • 建築基準法 高さ31メートル以上(概ね7階建て以上)の建物には、非常用の昇降機の設置が義務付けられています。
  • 高齢者の居住の安定確保に関する法律 高齢者が入居している3階建て以上の共同住宅には、エレベーターの設置が義務付けられています。

これらの条件を満たすマンションでは、エレベーターを設置しなければなりません。逆に言えば、条件を満たしていないのならエレベーターを設置しなくてもよいことになります。5階建て程度の学生マンションなど、該当するケースはいくつかあるでしょう。

とはいえ、それまであったエレベーターがなくなれば、マンションの価値が低下することは確かです。但し、エレベーターの撤去は区分所有法上の重大変更にあたりますので、区分所有者の3/4以上の賛成が無いと行うことはできません。エレベーターを撤去してよいという人は、そう多くないと思いますので、住民説明会の開催を求め、必要性を訴えてみてはいかがでしょうか。

エレベーターの鏡は車椅子の人の補助用。設置に理解を

【よくあるお悩み】

エレベーターの中って、なぜか鏡が設置してありますよね。

犯罪防止のためなのかもしれませんが、何だか薄気味悪いです。

撤去してもらうことはできるでしょうか。

【お悩み解決のポイント】エレベーターの中にある鏡は、車椅子の利用者がバックで出る際に、後方を確認するためのものです。

車椅子の人は大抵前進してエレベーターに入り、バックで出ることになります。

姿見や痴漢防止などの役目も果たしているかもしれませんが、それは本来の目的ではありません。

障害者福祉のための大切な設備となります。

エレベーターは密室。防犯カメラはあった方がよい

【よくあるお悩み】

マンションの入居者から「エレベーターで他人と2人きりになると怖い。

犯罪防止のために内部に防犯カメラを設置してほしい」という要望がありました。

できればあまり費用のかかることをしたくないのですが、やはり防犯カメラを設置するべきでしょうか。

【お悩み解決のポイント】エレベーター内は密室ですから、人によっては他人と一緒に入ることに不安を感じるでしょう。

防犯カメラの設置義務はありませんが、できるだけ要望に応えてあげてください。

また、エレベーターの事故が発生した場合、防犯カメラの映像が重要な証拠となる可能性もあります。

管理者の責任にも関わる問題ですから、エレベーターの内部と前に防犯カメラを設置してみましょう。

まとめ:エレベーターの異常や問題点は、管理会社に報告しよう

エレベーターは、誰もが安心して使えることが望まれます。

不安や問題点があれば遠慮なく管理組合、管理会社に連絡しましょう。

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