ネズミだけとは限らない。マンションの害獣対策

ネズミだけとは限らない。マンションの害獣対策

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
みなさんの部屋では、動物の鳴き声や天井裏を走り回る音が聞こえたことはないでしょうか。ネズミをはじめとする害獣は、マンションにとって厄介な存在です。今回は、マンションの害獣対策について考えてみましょう。

マンションの害獣対策1:都市部でも被害は発生する

【住民の声】
私の実家は山に近い場所にあり、家にネズミが入り込むことがよくありました。近所では、イノシシやクマが出没したことさえあります。来月から東京でマンション暮らしを始める予定なのですが、流石に害獣が現れることはありませんよね?

【お悩み解決のポイント】
害獣の出現は、郊外や地方特有の問題ではありません。都市部であってもネズミは発生し、ちょっとした隙間からマンションに入り込んできます。さらに近年では、アライグマ、ハクビシン、イタチ、アナグマといった動物の被害もよく報告されるようになりました。これらの動物は年々生息域を広げており、自治体の対策も追いついていない状態です。

たかが小動物と思われるかもしれませんが、その被害は騒音、悪臭、ダニやノミの拡散、病気の媒介、家や食べ物をかじられるなど多岐に渡ります。マンション内で大量繁殖することもあるので、早めの対策が必要です。

マンションの害獣対策2:悪臭や天井の染みに注意

【住民の声】
先日、家の中でカリカリという音がし、気になって罠を仕掛けるとネズミが引っかかりました。他にも動物がマンションの中に入り込んでいるではないかと心配でなりません。どうすれば害獣の発生に気づけるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンションに住み着く動物の多くは夜行性のため、夜中に走り回ったり餌を食べたりします。まずは夜中の物音・鳴き声に注意し、かじられたものがないかも確認しましょう。また、天井裏で尿や糞をすると、天井にシミが広がったり悪臭が漂ってきたりします。このような異変に気付いたらすぐに管理会社へ報告し、調査を行ってもらってください。

マンションの害獣対策3:駆除・防除は専門家に任せよう

【管理組合の声】
居住者の報告により、どうやらマンションの天井でアライグマが繁殖していることがわかりました。巣の場所もある程度特定できているのですが、管理組合の人間で駆除してしまっても構わないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
アライグマやハクビシンは鳥獣保護法で守られており、駆除するには役所への届け出が必要になります。加えて、小柄な体に似合わず凶暴なため、捕獲しようとして怪我をするおそれも否定できません。感染症の問題も考えると、自力での対応は非常に危険です。巣の撤去や天井裏の清掃も行う必要がありますから、専門の会社に対応を依頼するのが望ましいでしょう。

まとめ:早めに害獣対策を行い、被害を防ごう

マンションに入り込む動物たちは非常に賢く、そう簡単には駆除できません。繁殖力も高いため、気が付くとマンション中に広がっていることもあります。被害の拡大を防ぐためにも、早めの報告と対応を行いましょう。

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