老後のマンション暮らしという選択

老後のマンション暮らしという選択

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。

高齢化の進む日本では、終のすみかとしてマンションを選択するケースも増えています。余生を楽しくすごすためには、どのような物件を探せばいいのでしょうか。ここでは、老後のマンション暮らしについて考えてみましょう。

老後のマンション暮らし1:マンションのメリット

【住民の声】

友人の1人が、一軒家を売り払ってマンションに住むことを決断したそうです。老後の生活を考えた結果のようですが、住み慣れた家を売り払ってまでマンションに移る意味がよくわかりません。マンション生活には、そんなにメリットがあるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

老後のマンション暮らしの大きなメリットは、生活がスリムになることです。一軒家の場合、お子さんが独立するなどして空き部屋が増え、持て余してしまうことも多いと思われます。適度な広さのマンションに移れば、家の維持管理が楽になるのです。引っ越しに合わせて、不要な持ち物を処分する機会も生まれるでしょう。

また、マンションの部屋には基本的に階段がないので、足腰の衰える年齢でも生活しやすいというメリットもあります。高層階への移動にはエレベーターが使えますから、日常生活では大きな問題はありません。セキュリティが充実しているマンションなら、より安心して生活できます。

老後のマンション暮らし2:残りの人生とマンションの寿命

【住民の声】

定年退職後に住むためのマンションを探しているのですが、どれもなかなかの価格です。生活の不安もありますし、あまりお金は使いたくないのですが、中古マンションでも問題はないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

老後に住むためのマンションを探す場合、重要なのはマンションの寿命です。日本人の平均寿命を考慮すると、65歳で定年退職してマンション暮らしを始めるとしても、約20年間はマンションで生活しなければなりません。あまり古いマンションを購入すると、自分よりも先にマンションの方が「寿命」を迎えてしまうことがあるのです。

加えて、古いマンションはバリアフリーが不十分であることも珍しくありません。そのため、新築のマンションを購入するか、できる限り新築に近い中古マンションを選ぶといいでしょう。現在すでにマンションに住んでいる方も、今の部屋が自分より先に「寿命」を迎えないか、十分に検討することをおすすめします。

老後のマンション暮らし3:修繕計画の確認

【住民の声】

老後のマンション暮らしを検討しているのですが、大きなお金を払って部屋を購入したあと、問題なく生活していけるのかどうか不安です。自分たちが寿命を迎えるころまでは、管理費用もしっかりと払っていけると思うのですが、突然お金が必要になったりしないでしょうか?

【お悩み解決のポイント】

予定外の出費になりえるものとしては、修繕積立金の増加が挙げられます。増額幅によっては、限られた年金などをやりくりしている居住者にとっては、大きな問題となるでしょう。

そのため、老後のためにマンションを購入する時は、長期修繕計画の資金計画や修繕積立金の計画を確認することをおすすめします。現在のマンションに住み続ける場合も、現在の長期修繕計画書にて今後の修繕計画を確認してみてください。

まとめ:終活の一環として、老後のマンション暮らしを検討しよう

住居の選択は、いわゆる「終活」の一環として非常に重要です。老後のマンション暮らしは向き不向きがあるので、自分に向いているかどうか早い段階で検討を始めるといいでしょう。うまくいけば、とても豊かな老後を送るかもしれません。

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