愛車を安心して駐車するために。マンションの駐車場の知識

愛車を安心して駐車するために。マンションの駐車場の知識

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
車を所有している人にとって、駐車場は必要不可欠です。多くのマンションも駐車場を備えていますが、当て逃げや無断駐車などのトラブルが発生しやすい場所でもあります。ここでは、マンションの駐車場の知識を紹介しましょう。

マンションの駐車場の知識1:駐車場内での事故に道路交通法は適用されない

【住民の声】
マンションの駐車場に車を止めていたら、当て逃げの被害にあってしまいました。かなりひどくへこんでいるため、犯人に弁償をさせないと気がすみません。警察に通報して、交通事故として捜査してもらえばいいのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
実は、マンションの駐車場での当て逃げは交通事故としては扱われません。マンションの敷地内は公道ではなく私有地なので、道路交通法が適用されないのです。そのため、道路交通法違反(危険防止等措置義務違反)ではなく、器物破損として被害届を出すことになります。交通事故に比べると警察が動きにくいことも多いので、防犯カメラを確認するなどして証拠をしっかり集めましょう。

マンションの駐車場の知識2:外部の人に貸す場合もある

【住民の声】
私は車を持っていないので知らなかったのですが、うちのマンションは駐車場の空きが多いため、一部を管理組合が外部の方に貸しているそうです。これはよくあることなのでしょうか? たとえ空きがあるのだとしても、マンションの駐車場なのですから居住者のみに貸すべきだと思うのですが。

【お悩み解決のポイント】
「マンションの駐車場は居住者のために使われるべき」という原則は確かにあるでしょう。しかし、近年では車を所有する人が減少傾向にあり、もともと広めの駐車場を持っていたマンションだと大量の空きスペースが出ていることも珍しくありません。

そのような時、「空いたままにするくらいなら外部の人に貸して収入を得よう」というのは、1つの選択肢だといえます。ただし、外部貸しを行う場合は駐車場業として、法人税の課税対象となりますので、収入と税金の収支をよく考える必要があります。気になる点があるのであれば、詳しいことを管理会社に確認してみてください。

まとめ:駐車場の異状・疑問は、管理会社に報告・確認を!

マンションの駐車場のような毎日出入りする場所だと、つい油断して接触事故などを起こしてしまいがちです。事故を起こした場合は当人同士で解決を図らなければなりませんが、見ぬふりをして去ってしまうのが1番よくないので、事故を起こしたり異状を発見したりした時は、速やかに解決に動きましょう。接触した車の持ち主が不明な場合は管理会社へ問い合わせてみてください。

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