バリアフリー化や安否確認は必須!高齢者に優しいマンション

バリアフリー化や安否確認は必須!高齢者に優しいマンション

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

日本の高齢化の波は、もちろんマンションにもやってきています。今回は、高齢者が暮らしやすいマンションを作るにはどうすればいいか考えてみましょう。

高齢者に優しいマンション1:ご近所さんの安否確認

【居住者の声】

いつも元気にあいさつをしてくれていた近所のおばあさんが、最近姿を見せなくなりました。気になって部屋に行ってみたところ、かなりうるさくノックをしても反応がありません。鍵はかかっていたのですが、ただ外出しているだけなのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】

一人暮らしの高齢者が突然姿を見せなくなった場合、孤独死も疑われます。部屋を訪ねても反応がなければ、他の居住者にも事情を話し、何か知らないか聞いてみましょう。旅行などに出かけている様子がなければ、管理会社から親族に連絡を取ってもらうよう依頼してください。万が一の事態があってからでは遅いので、気になるのであれば行動するのが望ましいといえます。

高齢者に優しいマンション2:バリアフリー化の提案

【居住者の声】

先日、マンション内の段差で足を引っかけ、捻挫をしてしまいました。骨に異状はなかったのですが、私ももう70代なので、骨折すれば寝たきりになっていたかもしれません。よく考えれば、うちのマンションには余分な段差や手すりなしの階段が多いようです。もっと生活しやすいマンションにならないでしょうか?

【お悩み解決のポイント】

法律上、マンションはバリアフリー化を促進するよう定められていますが、義務ではありません。バリアフリー化が不十分だと感じるなら、管理組合に要望を出し、改善を図るよう働きかけましょう。「ここに手すりを増やしてほしい」「あそこの段差をなくしてほしい」など、具体的な改善策をまとめるのが大切です。大規模修繕に合わせたリフォームが必要になる場合もありますから、将来を見越して早めに提案しましょう。

高齢者に優しいマンション3:認知症や体調不良への対応

【管理組合の声】

一人暮らしをしている高齢の居住者に、認知症の兆候が現れているようです。このままでは生活に支障をきたすでしょうし、安全の問題もあります。管理費も支払ってもらえなくなるかもしれません。どうすればいいでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

まずは親族の方に連絡を取るべきかと思われます。ご本人から聞き出せれば一番いいのですが、難しい場合もあるでしょう。ご近所さんや管理会社にも確認を取り、連絡先を知っている人を探し出してみてください。このような時に困らないよう、一人暮らしをしている高齢者には、あらかじめ緊急連絡先を聞いておくのがおすすめです。管理組合としてぜひ名簿を管理しておいてください。

まとめ:高齢者が安心できるマンションは、みんなが幸せになる

高齢者でも安心して生活できるマンションは、誰もが安心できるマンションといっても過言ではないでしょう。バリアフリーに配慮するのはもちろん、居住者間のコミュニティ形成にも励み、孤立しない環境をみんなで考えてみてください。

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