廊下の私物、バルコニーの改造、マンションの共用部分トラブル

廊下の私物、バルコニーの改造、マンションの共用部分トラブル

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションのエントランスや廊下・階段といった共用スペース(共用部分)は、すべての入居者が使用する場所です。その使い方をめぐってトラブルになることは珍しくありません。今回は、マンションの共用スペースで起きるトラブルの参考事例を見ていきましょう。

共用スペースでの私物放置はNG。災害時の避難の妨げにもなる

「マンションの廊下にダンボールがいくつも積まれています。最初は誰か引っ越してくるのかと思ったのですが、どうやら入居者の私物のようです。通行の妨げになっているのでどうにかしてほしいのですが、対応に困っています。」

マンション管理 対応のポイント

共用スペースは、入居者全員が平等に使うべき部分であり、私物を放置することは認められません。持ち主に撤去を促す必要があります。

中には、直接撤去を求められても「別に何の問題もないじゃないか」と開き直る入居者もいるかもしれません。しかし、共用スペースが荒れているとマンションの環境を乱しかねません。火事や災害時の避難に差し支えることもあるでしょう。入居者にマナーと防災の意識を持ってもらう必要があるでしょう。

エントランスの美化は、定期的な清掃と入居者のマナー向上で

「うちのマンションは、エントランスが非常に汚れています。先日は見るに見かねてご近所さんが掃除をしていました。毎日通る場所なので気持ちよく過ごせないのは残念です。」

マンション管理 対応のポイント

マンションのエントランスの清掃を清掃会社へ委託しているのに汚れているとしたら、清掃会社がきちんと清掃していない可能性があります。まずは写真を取るなどして証拠を残し、管理組合や管理会社に提起して清掃業者の見直しなどを進める必要があるでしょう。
清掃をきちんとしているのに汚れるのであれば、マナー違反による場合も考えられます。たとえば大量の泥を足につけたまま頻繁に出入りする入居者がいるような場合は、マナーを守ってもらうよう呼びかけましょう。

バルコニーは共用スペース。勝手な改造は認められない

「バルコニーを勝手に改造して、ビニールハウスのようにしている入居者がいます。見た目が悪く、同じマンションの住人として恥ずかしいです。部屋の主は「バルコニーをどう使おうと私の勝手」と主張していますが、許されるのでしょうか。」

マンション管理 対応のポイント

バルコニーは部屋の一部(専有部分)だと考えている人は少なくありません。しかし、実はバルコニーは共用部分なのです。入居者は専用使用できるだけで、勝手な改造は許されません。災害時に避難経路として使えるような状態を、常に維持しておく必要があります。

まとめ:共用スペースの環境を保ち、暮らしやすいマンションに

共用スペースが荒れていると、入居者が生活しづらくなるだけでなく、近隣にも悪印象を与えます。入居者それぞれがマナーを守り、快適に使えるように維持していきたいですね。

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