入居者はどこまでやるべき?マンション共用部分の掃除
こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
廊下や階段などの共用部分は、マンション入居者なら誰もが使う場所です。
共用部分の清掃は専門の会社に委託されているケースが多いと思われますが、ちょっとした汚れくらいなら自分で掃除したくなることもありますよね。
ここでは共用部分の掃除について見ていきましょう。
入居者が掃除をするのはOK。特に屋外の廊下は汚れやすい
【よくある入居者のお悩み】
お隣さんは、ちょくちょく部屋の前の廊下を掃除しているようです。
「そんなのは管理人さんに任せておけばいいのに」と言ったところ、「これくらいは自分でやればいいのよ」と返されました。
入居者も共用部分の掃除をするべきなのでしょうか。
共用部分の掃除は、清掃を委託していない場合、管理組合全体で取り組む必要がありますし、委託していたとしても、入居者が掃除をしてはいけないという決まりもありません。
部屋の前の廊下を、日常的に掃除をしても構わないでしょう。
共用部分の廊下は下足で歩き回りますから、見た目以上に汚れています。
屋外にある廊下なら、砂ぼこりや落ち葉など、さまざまなものが入ってくるでしょう。
普段は掃き掃除で十分ですが、本格的に汚れを落としたければモップや濡れ雑巾を使ってみてください。
本当に掃除に使っているの?管理費の用途を確認しよう
【よくある入居者のお悩み】
うちのマンションは全体的にほこりっぽく、ゴミも時々落ちています。
どうやら管理組合があまり掃除をしてくれていないようなのです。
管理費を払っているのですから、掃除に費用を使ってもいいと思います。
どうすれば管理組合に動いてもらえるでしょうか。
「共用部分をどれくらいの頻度・程度で掃除しなければならないか」という明確な決まりはありません。
共用部分の維持管理を目的として共益費が徴収されているのは事実ですが、それをどの程度の配分で使うかは管理組合で決定することなのです。
もっと掃除に力を入れてほしい場合は、管理組合に要望を出してみましょう。
管理費に余裕があるなら、その分を掃除に回すよう要請することもできます。
ひどい汚れはプロに任せるべき。掃除に失敗したら管理組合へ連絡
【よくある入居者のお悩み】
廊下の壁がひどく汚れていたので水拭きしたところ、汚れが落ちるどころか広がってしまい、かえって大変なことになってしまいました。
これは私が弁償させられるのでしょうか。
汚れの成分や壁の材質によっては、汚れが簡単に落ちないこともあります。
消すのに失敗した場合は、素直に管理組合へ相談してみましょう。
清掃専門の会社であれば、専門的な薬剤や道具を使って大抵の汚れは落としてくれるでしょう。
汚れが広がったのは善意でやったことですから、清掃料金を別途請求されることはまずないとは思いますが、汚れが広がりそうな場合は事前に管理組合に確認しましょう。
まとめ:共用部分をきれいに保てば、快適なマンションに
共用部分が常にきれいであれば、入居者も気分よく生活することができます。
どの程度の状態を望むかは人によって異なります。
気になることがあれば管理組合または管理会社に相談してみましょう。