見落としがちなマンションの台風・豪雨対策

見落としがちなマンションの台風・豪雨対策

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。

今回は入居者の方へ、見落としがちなマンションの台風・豪雨対策についてお届けします。

台風の多い日本では、普段から対策をしておく必要があります。

非常食や飲料水、懐中電灯にロウソクなどの用意をしている人も多いでしょう。

しかし、他にも注意点はあります。

今回は、見落としがちな台風・豪雨対策に目を向けてみましょう。

バルコニーの排水口は要清掃。詰まっていると排水できない

【入居者の声】

以前台風が来た時、部屋が浸水して大変な目に遭いました。

部屋は5階なのに、なぜこんなことになったのでしょうか。

同じことを繰り返さないためにも対策を知っておきたいです。

【マンション防災対策のポイント】

高層階なら浸水はしないだろうと思いがちですが、水は地面から上ってくるとは限りません。
バルコニーの排水溝が詰まっていると、大量の雨水を排水できず、部屋に入ってくることがあるのです。

特にバルコニーに植物を置いている場合、枯れ葉などによって排水溝が詰まりやすくなってしまいます。

そこで、普段からしっかりとバルコニーを清掃し、排水溝の詰まりを取り除いておいてください。

自力で掃除するのが難しい場所の場合は、管理組合に相談してみましょう。

管理側も、共用部分の排水溝やマンション周辺の側溝など、排水設備の清掃・点検を行っておく必要があります。

窓には飛散防止対策を。網戸は可能であれば外しておくと危険を避けることができる

【入居者の声】

実家には雨戸があったので、台風もそれほど怖くなかったのですが、今住んでいるマンションには雨戸がありません。

窓をガムテープで補強しておくだけでも大丈夫でしょうか。

また、網戸はクッションになると思うので、つけておいても大丈夫でしょうか?

【マンション防災対策のポイント】

窓ガラスは、ガムテープを米の字に貼るだけでも破損時の飛散を防げます。

可能なら飛散防止フィルムを貼っておきましょう。

細かい話ですが、ガムテープは紙製ではなく布製をおすすめします。

紙製は剥がれにくいため、あとから剥がすのが大変になるからです。

なお、網戸は取り外し可能であれば外しておきましょう。

網戸は強風によって外れ、落下する恐れがあるからです。

他にも、風で飛ばされそうなものはすべて部屋に入れるか、ロープなどで固定しましょう。

移動時はエレベーターを使わないこと。閉じ込めのおそれあり

【入居者の声】

台風の接近に伴い避難指示が出されました。

避難所に移動しようと思うのですが、すでに雨風がかなり強くなっているので不安です。

移動中に注意するべきことを教えてください。

【マンション防災対策のポイント】

台風接近時にマンション内を移動する際の鉄則は、エレベーターを使用しないことです。

乗っている最中に停電すれば、中に閉じ込められてしまいます。

いつ停電するかわからないので、急いでいる時でも階段を使いましょう。

防災グッズも避難袋に入れ、いつでも簡単に持ち出せるようにしてください。

まとめ:普段から台風に備えれば、いざという時も安心

ゲリラ豪雨や台風が直撃すると、簡単にマンション外に出ることができない場合があります。

万が一の時に困らないよう、普段から必要な物を買いそろえ、避難計画を確認しておきましょう。

コラム一覧