マンションの理事になったら、まず何をする?

マンションの理事になったら、まず何をする?

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回は、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
マンションの理事会は、財政管理や長期修繕計画案の作成、マンション内のトラブルへの対応など、さまざまな重要事項を決議する場です。区分所有者から選ばれた理事によって構成されていますが、初めて就任した時は戸惑うことも多いのではないでしょうか。今回は、マンションの理事になったらまず何をするべきなのか考えてみましょう。

マンションの理事になったら1:無理だと思わず引き受けてみよう

【住民の声】
うちのマンションの理事は輪番制で、今年は私に順番が回ってきました。しかし、私はあまり責任感の強い方ではなく、理事には向いていないと思います。何とか辞退することはできないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
輪番制が崩れてしまうのは、マンションにとってあまりいいことではありません。輪番制によって、区分所有者が公平に役割を担うこととなりますので、どうしても出来ない事情がない限りは引き受けてみましょう。
実際のところ、管理会社と契約をしている場合は、サポートしてくれるので、特別な能力がなくても理事を務めることはできます。むしろ、それまで経験のなかった人の方が、マンションの抱えている本当の問題に気付ける可能性があるのです。自分には無理だとは考えず、一度理事を引き受けてみてはいかがでしょうか。

マンションの理事になったら2:まずはマンションの現状を知る

【住民の声】
今年からマンションの理事になり、初めての理事会もどうにか終わりました。まだまだわからないことだらけなので、もう少し勉強しておかなければならないと思っています。今のうちに学んでおいた方がいいことはありますか?

【お悩み解決のポイント】
まずは、マンションの現状をチェックしてみましょう。管理規約はもちろん、理事会の過去の議事録や長期修繕計画、会計資料などには一通り目を通してください。いろいろな問題に気付ける可能性があります。改めてマンションの中を歩いてみたり、外から観察したりするのもいいかもしれません。

マンションの理事になったら3:居住者の意見を集める方法

【住民の声】
理事に就任してから3か月ちょっと経ちました。とりあえず理事の仕事はこなせるようになったと思います。そろそろ具体的な取り組みをしたいのですが、どうすれば居住者の意見を理事会に反映させられるでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
いわゆる目安箱を設置するという方法があります。エントランスなどに設置しておき、誰でも気軽に意見を投じられるようになれば、それまで把握できていなかった問題点に気づけるかもしれません。具体的に改善すべき部分が見つかったら、理事会の下部組織として専門委員会を設置し、集中的に活動をしてもらうといいでしょう。

まとめ:理事としてできること、やりたいことを考えよう

初めて理事になった時は、誰でも緊張するものです。経験は少しずつ積んでいくことができますから、若い方や初心者でも気にする必要はありません。まずは居住者のために自分に何ができるか考えてみましょう。

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