下敷きにならないためにはどうすれば? 地震対策を意識したマンションの家具配置

下敷きにならないためにはどうすれば? 地震対策を意識したマンションの家具配置

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回は、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
地震の多い日本では、どの家庭でも地震への備えが欠かせません。注意すべき点はいろいろありますが、必ず目を向けておきたいのが家具の配置です。今回は、地震対策を意識したマンションの家具配置を考えてみましょう。

地震対策を意識した家具配置1:穴を開けずに固定する方法

【住民の声】
先日、揺れがはっきりわかる程度の地震が来ました。特に被害は出なかったのですが、流石に少し怖かったので、倒れないよう家具を固定したいと思います。しかし、今のマンションを購入してから間もないため、あまり壁に穴を開けたくありません。どうすればいいでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
滑り止めシートを使ってみてはいかがでしょうか。家具の下に敷けば、地震の横揺れで滑るのを防ぐことができます。また、家具転倒防止用の突っ張り棒も、正しく使えば見た目より効果を発揮するので試してみましょう。転倒防止フックや転倒防止ベルトにも、壁や家具を傷つけない粘着タイプのものが登場しています。
ちなみに、家具は背の高いものだけ固定すればいいわけではありません。背の低い家具は、倒れてこない代わりに床の上を滑ったり、横揺れで飛ばされてきたりすることがあります。油断せずにしっかり固定しましょう。

地震対策を意識した家具配置2:ベッドや窓の近くには置かない

【住民の声】
地震に備えて家具を固定しようと、いろいろなグッズを買ってきました。しかし、「そもそも家具の配置に問題があるのではないか?」と不安になり、作業に取りかかれていません。家具を置かない方がいい場所というのはあるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
なるべく家具を置かない方がいいのは、ベッドや布団の近くです。どれだけしっかり固定しても家具が倒れることはありますから、就寝中に下敷きにならないよう計算して配置しましょう。また、窓の近くも避けるのがおすすめです。倒れるとガラスを割って破片を撒き散らす上、逃げ道となる窓を塞いでしまうおそれがあります。どうしても配置せざるをえない場合は、他の場所以上に厳重に固定しましょう。

地震対策を意識した家具配置3:廊下に手すりの設置を検討してみる

【住民の声】
私の部屋は家具を徹底的に固定しており、ガラス製品などの割れやすいものもなるべく置かないようにしています。廊下では特に対策をしていませんが、そもそも家具を置いていないので大丈夫ですよね?

【お悩み解決のポイント】
家具をまったく配置していない場所でも安心はできません。激しい横揺れが来れば、自分自身の体が横滑りしたり、吹き飛ばされたりするおそれがあるからです。そこで、廊下などに手すりの設置を検討してみましょう。つかまって体を固定すれば、吹き飛ばされるのを防ぐことができます。足腰の弱った老後には、歩行の補助にも使えるので一石二鳥です。

まとめ:安全な家具配置で地震の被害を抑えよう

近年建てられたマンションは新耐震基準を満たしており、大きな地震が来てもそう簡単には倒壊しません。しかし、激しい揺れによって家具が倒れたり動いたりすれば、居住者にとって十分な脅威となります。家具の配置や固定方法を工夫して、安全な部屋を作りましょう。

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