「火事だ!」と思ったらどう動く? マンションの防火の知識

「火事だ!」と思ったらどう動く? マンションの防火の知識

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
多くの人が生活するマンションにおいて、火災は大変怖いものです。被害を防ぐためには、普段から火の始末などに注意しつつ、いざという時の対処法を知っておかなければなりません。ここでは、マンションでの防火の知識を解説します。

マンションの防火の知識1:本来マンションは火災に強い

【住民の声】
マンションで火災があったというニュースを聞くたび、自分のマンションは大丈夫なのかと心配になります。建物が真っ黒な煙に包まれている光景は、恐ろしくてみていられません。マンションでは火災が大きくなりやすいのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
本来、マンションは火災に強いものです。鉄筋コンクリートでできているため、壁や床だけでもかなりの時間耐えることができます。そこに防火シャッターやスプリンクラーが加われば、そう簡単に火が広がることはありません。2017年にロンドンで発生したグレンフェル・タワー火災も、大規模改修で取り付けた外装材や断熱材がよく燃えていたことがわかっています。マンション自体の防火性能を活かすには、燃えやすいものを廊下や階段などに置かないことが大切です。これらは避難の妨げにもなりますから、共用部分に私物を放置しないようにしましょう。

マンションの防火の知識2:避難する前に窓やドアを閉めよう

【住民の声】
火災が起きた時にはすぐに避難できるよう、時々避難経路を確認しています。しかし、いざという時でも適切に行動できるか心配です。避難する時、何かやっておくべきことはあるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
避難する時は、落ち着いて玄関のドアを閉めてからいきましょう。玄関のドアは、それ自体が防火壁としての役割を果たしています。しっかり閉めておけば、火の回りを遅らせることができるのです。手を離せば自動的に閉まるようになっていることも多いのですが、うっかりドアストッパーなどを挟んでしまわないようにしましょう。また、余裕があれば窓も閉めておいてください。

マンションの防火の知識3:居住者による初期消火は重要

【住民の声】
私の部屋のすぐ近くには、消化器が設置されています。いざという時は使うべきなのでしょうが、使い方がよくわかりません。そもそも、消化器程度で火を消せるものなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
前述したように、マンションには高い防火性能があります。どこかの部屋から出火しても、周囲の部屋へ急速に燃え広がるわけではありません。火の勢いがそれほど強くなければ、居住者による初期消火で消し止められる場合もあるでしょう。いざという時に消化器を使えるよう、防災訓練時には消火器の使い方を勉強し、訓練用の水消火器などを使って実際に体験してみてください。

まとめ:普段から防火意識を高めて火災を防ごう

マンションの火災を防ぐには、しっかりした防火管理体制と、居住者の意識が大切です。避難経路や消火器の位置を確認するのはもちろん、火の扱いには十分に注意し、日頃から防火に努めましょう。

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