光の色や強さにも配慮。マンションの共用部分の照明

光の色や強さにも配慮。マンションの共用部分の照明

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
共用部分の照明は、マンション内をいつでも明るく照らしてくれる存在です。ただ明るければいいわけではなく、いろいろな点に配慮して設置しなければなりません。今回は、共用部分の照明の知識を紹介します。

マンションの共用部分の照明1:LED化の検討

【管理組合の声】
当マンションでも、そろそろ照明をLED化した方がいいのではないかという声が上がっています。確かに電気代節約などのメリットは魅力的ですが、初期投資も安くはないため、簡単には決断できません。従来の照明のままでも問題なく使っていけるでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
共用部分のLED化は、どこかのタイミングで実行しなければならないと思われます。というのも、日立・東芝・Panasonic・三菱電機といった主なメーカーは、すでに蛍光灯本体の生産を終了しているからです。
蛍光管(蛍光ランプ)はまだ生産されていますが、日立は2019年12月で生産終了、三菱電機も2021年での生産終了を予定しており、他のメーカーも続く可能性があります。大規模修繕などに合わせて、照明を完全にLED化してみてはいかがでしょうか。

マンションの共用部分の照明2:外廊下では光害への配慮を

【管理組合の声】
共用部分が薄暗くて怖いという意見が多く寄せられたため、照明を明るいものに刷新することになりました。まぶしすぎない範囲で、できる限り明るいものにしようと思うのですが、問題ないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
エントランスや内廊下などであれば問題ないかもしれませんが、外廊下などの外部に面した場所では注意が必要です。強い明かりが外に漏れていると、ご近所に迷惑をかけたり生態系を混乱させたりといった「光害」を引き起こすおそれがあります。
そのため、外廊下の照明選びは、内廊下よりも慎重になった方がいいでしょう。楕円形に光を放ち、通路だけを効率よく照らせる照明も発売されていますから、活用してみてください。

マンションの共用部分の照明3:照明の色の使い分け

【居住者の声】
うちのマンションの共用部分は、どうにも落ち着きません。うまく言えませんが、何だか照明が気になるのです。光が強すぎるわけではないと思うのですが、なぜなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
照明の色に問題があるのかもしれません。一般的に流通している照明としては、以下の三色があります。

電球色:温かみのあるオレンジがかった色
昼白色:太陽光に近い自然な色
昼光色:青みがかった明るい色

昼光色は細かい部分までよく見え、青い光が集中力を高めてくれることから、オフィスや勉強部屋に向いています。しかし、共用部分の照明としては、少し明るすぎるかもしれません。壁や床の色との相性も考慮しつつ、適切な色の照明に切り替えることを、管理組合に働きかけてみてください。

まとめ:照明を見直して、安心できるマンションにしよう

適切な明るさの照明は、事故や犯罪を防ぐためにも必要です。「ついていて当たり前」とは思わず、共用部分の照明に目を向けてみましょう。何か改善点が見当たるかもしれません。

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