そんなに重要? 飽きることはある? マンションの眺望の疑問

そんなに重要? 飽きることはある? マンションの眺望の疑問

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回は、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

高い場所や、周囲に遮蔽物がない場所からの眺めは、とても素晴らしいものです。マンションを選ぶ際にも、眺望を重視している人は少なくありません。一方、それほど重視する必要はないと考える方がいるのも確かです。ここでは、マンションの眺望の疑問について見ていきましょう。

マンションの眺望の疑問1:3人に1人は眺望を重視している

【お悩みごと】
現在、新築マンションの購入を検討しています。初めてのことなので、購入経験のある友人にポイントを聞いたところ「やっぱり眺望は大切だよ」と言われました。眺望を重視する人はそんなに多いのでしょうか? 私としては、眺望の良し悪しはあまり気にならないのですが……。

【お悩み解決のポイント】
国土交通省が5年おきに実施している「マンション総合調査」では、マンション購入者の32.1%が眺望を重視していることがわかっています(平成30年度版)。約3人に1人は眺望を重視している計算ですから、十分多いといえるでしょう。もっとも、駅からの距離や買い物環境を重視している人はさらに多いため、眺望は妥協できる要素であるとも考えられます。また、年代別に見ていくと、年配層ほど眺望を重視する傾向にあります。終の棲家として眺望がいい家を選びたいのかもしれませんし、若い世代に比べると貯蓄が多いことから、眺望を考慮する余裕があるのかもしれません。
参考:平成30年度マンション総合調査 区分所有者向け調査の結果
http://www.mlit.go.jp/common/001287646.pdf

マンションの眺望の疑問2:飽きるかどうかは判別できる?

【お悩みごと】
高層マンションの見学に行ったところ、眺望の素晴らしさに感動してしまいました。すぐにでも購入を決めたかったのですが、家族からは「部屋からの眺めなんてすぐに飽きてしまうよ。もう少し別の条件を重視した方がいい」と言われ、迷っています。眺望はそんなに簡単に飽きてしまうものなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
眺望に飽きるかどうかは人それぞれであり、決まった結論を出すことはできません。ただ、自分が眺望に飽きやすいのかどうかを、ある程度見分ける方法はあります。自分に以下のようなところがないか考えてみてください。

  • 変化を見つけて楽しめる

毎日のお天気や、だんだん長くor短くなってゆく日の入りの時刻、空を飛ぶ鳥や虫、建設中の建物ができていく様子、偶然通りかかった珍しい車など、窓から見える景色の変化を楽しめる人は、眺望に飽きることなく生活できる可能性があります。

  • 旅行先で景色を眺めるのが好き

有名な景勝地や観光スポットへ行った時、ひたすら景色や街並みを見ているだけで楽しめる人もいれば、すぐに飽きて食事や遊びに目を向ける人もいます。前者のタイプであれば、マンションの眺望にも飽きずに過ごせるかもしれません。

マンションの眺望の疑問3:眺望の価値は低下しにくい

【お悩みごと】
マンションに関する情報を集めていると、「眺望のいい物件は資産価値が下がりにくいのでおすすめ」という声をよく見かけます。資産価値が下がりにくいと、何か得をするのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
率直に言えば、将来売却することになった時、比較的高値が付きやすいということです。建物はどうしても経年劣化が発生しますが、景色はそう簡単に変化しません。そのため、時間が経ってもある程度の価値を保つことができるのです。もちろん、自分のマンションよりも大きい建物ができて、景観が大幅に変わってしまうことはありえます。そのため保証はできかねますが、将来部屋を売却する可能性があるなら、眺望のいい物件を購入するのは悪くない選択肢でしょう。

まとめ:眺望も部屋の一部。部屋選びの時は考慮してみよう

マンションの部屋からの眺望は、ある意味では部屋の一部と考えることもできます。どこまで重視するかはその人次第ですが、他の条件とも相談しつつ、眺望のいい部屋を探してみてはいかがでしょうか。

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