南向きがいいとは限らない? マンションの日当たりの知識

南向きがいいとは限らない? マンションの日当たりの知識

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

マンションの部屋を決める時は、日当たりも重要な要素になります。「日当たり良好な南向きがいい」とよく言われますが、実際はどうなのでしょうか。今回は、マンションの日当たりの知識を紹介します。

マンションの日当たりの知識1:明るさや温度、結露に影響

【住民の声】
マンションの情報を探していると、日当たり良好なのをアピールしている物件がよくあります。そのような物件は、価格もやや高めになっているようです。日当たりというのは、そんなに重要なのでしょうか? 私は電灯の明かりでも十分だと思うのですが……。

【お悩み解決のポイント】
日当たりが部屋に与える影響は、明るさだけではありません。温度にも大きく関係しており、日当たりの悪い部屋は日中でも室温が高くなりにくく、他の部屋に比べて寒く感じることもあります。さらに、周囲との気温差による結露も発生しやすいため、断熱ガラスなどによる対策も必要です。生活しやすいマンションを探している時は、日当たりも考慮するのが望ましいでしょう。

マンションの日当たりの知識2:部屋の向きと行動パターンを考慮

【住民の声】
光熱費を節約したいので、日当たりのいいマンションを探しています。やはり、南向きの部屋を選んだ方がいいのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
「日当たりのいい部屋」を選ぶ時は、自分の生活パターンも考慮する必要があります。なぜなら、日当たりのいい時間帯は部屋の向きによって変わってくるからです。南向きの部屋はお昼ごろに最も日当たりがよくなりますが、日中家を空けている人にとってはあまり意味がないかもしれません。
また、東向きの部屋は朝の日当たりがいいため、早朝から活動したい方にとってはメリットが大きいでしょう。一方、夜型勤務で午前中に睡眠を取る方の場合は、午後の日当たりがいい西向きの部屋が向いています。どの時間帯に日当たりがよくなると都合がいいのかを考えてみましょう。

マンションの日当たりの知識3:部屋の構造にも影響される

【住民の声】
私は現在、南向きの部屋に住んでいます。近いうちに新しいマンションに引っ越そうと思っており、そちらも南向きを選ぶ予定です。しかし、内覧に行ったところ、どうにも日当たりが悪いように思えてなりません。ちょうど太陽が真南に来ている時間帯だったのに、なぜなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
日当たりは部屋の構造にも影響されます。窓が大きければ日光が入ってきやすくなる一方、窓の上の方に梁があったりすると、光が妨げられてしまうのです。また、バルコニーの手すり壁がガラス製なら、当然日光は入ってきやすくなります。部屋の向きだけでなく、構造も含めて総合的に日当たりを判断するといいでしょう。

まとめ:自分に合った日当たりの部屋を探そう

マンションの部屋は「とりあえず南向きで」と考えがちですが、実際は状況によりけりだといえます。近年では夏の暑さが厳しくなっていることから、あえて日当たりの悪い北向きの部屋を好む方もいるのです。十分に情報を集めて、自分にとって最適な日当たりの部屋を選びましょう。

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