寒さや大雪に備える。冬場のマンション暮らしの知識

寒さや大雪に備える。冬場のマンション暮らしの知識

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
「今年も寒くなってきたなあ……」。11月ごろになると、このような言葉が漏れてしまう方も多いと思われます。近年の日本は温暖化傾向にありますが、それでも猛烈な雪や寒さに襲われることもあり、対策は欠かせません。ここでは、冬場のマンション暮らしの知識を紹介します。

冬場のマンション暮らし1:温度差による結露に注意

【住民の声】
今度、マンションに引っ越してきてから初めての冬を迎えます。マンションは一戸建てに比べると比較的暖かいと聞いたのですが、これは本当でしょうか。もし本当なら、それはなぜなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンションは一戸建てに比べると気密性が高い傾向にあり、空気の入れ替わりが激しくありません。また、部屋の2~3方を他の部屋や廊下に囲まれているため、外と接する面積が少なく、冬でも比較的室温を保ちやすいのです。コンクリートの保温力も影響していると考えられます。

その反面、屋外との温度差が発生しやすく、冬場は窓や壁が結露しやすい点に注意が必要です。ベトベトになってしまうようなら、窓ヒーター、結露防止シートなどを導入してみましょう。

冬場のマンション暮らし2:水道管の凍結対策

【住民の声】
仕事の関係で、雪の多い地域のマンションに引っ越しました。最近は昔に比べて降雪量も減ったそうですが、寒さで水道管が凍結することもあると聞き、少し不安になっています。万が一凍結してしまった場合はどうすればいいでしょうか。そもそも、自力でどうにかなるようなものなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
雪国のマンションであれば、受水槽の周辺に凍結防止ヒーターを設置するなどして、凍結対策を行っていると考えられます。そのため、水の供給が根本から止まってしまうようなことは少ないでしょう。

ありえるとすれば、各家庭の蛇口付近が凍結してしまうケースです。朝起きて蛇口をひねっても水が出てこない、もしくは蛇口が回せない場合は凍結していると考えましょう。熱湯をかけると破裂するおそれがあるため、タオルなどを巻きつけてから、ぬるま湯を少しずつかけてください。ファンヒーターやドライヤーなどでゆっくり加熱するのも有効です。

また、そもそも凍結させないために、水を少しだけ出しておくという方法もあります。水道代はかかりますが、天気予報を確認して寒くなりそうなら、細い線のように水が出るよう、蛇口をひねってから就寝することも対策の一つとして覚えておくとよいでしょう。

冬場のマンション暮らし3:雪かきは誰が行う?

【住民の声】
朝起きたら、マンションの周辺が銀世界になっていたので驚きました。めったに雪の降らない地域のはずなのに……。しばらく様子を見ていましたが、誰も雪かきをしようとしません。どうすればいいでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
管理会社との契約業務には通常は雪かきに関する業務は含まれていないことが多いでしょう。雪国では各家庭で雪かきを行ったり、外部の会社に除雪を依頼したりすることが普通に行われていますが、雪の降らない地域だと急な対応は難しいでしょう。

わずかな積雪であれば解けるまで待つという手もありますが、移動に支障をきたすようなら、誰かが雪かきを行う必要があります。管理組合に相談して、対応策を決定してはいかがでしょうか。

まとめ:本格的な冬が来る前に対策を整えよう

冬場の寒さや積雪、凍結は、夏の暑さとはまた違った厄介さがあります。どんな地域でも、急に寒くなったり雪が降ったりする可能性はありますから、寒い季節が近づいたら対策を考えておきましょう。

コラム一覧