さまざまな設備をバージョンアップ。マンションのハイテク化

さまざまな設備をバージョンアップ。マンションのハイテク化

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
近年のマンションは、居住者の利便性や安全性に配慮して、さまざまな設備のハイテク化が進んでいます。「こういう設備があれば便利なのに」と思う方がいる一方、「費用対効果が悪い」と感じる方もいるでしょう。ここでは、マンションのハイテク化のポイントを解説します。

マンションのハイテク化1:電子掲示板の導入

【住民の声】
私の住むマンションの掲示板は、いつも掲示物が大量に貼られていて非常に見にくいです。誰かのいたずらなのか、掲示物が破られていることもしばしばで、あまりいい状態とはいえません。理事の方に相談してみたところ、電子掲示板を導入しているマンションもあるらしいのですが、そこまでする意味はあるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンション向けの電子掲示板には、以下のような多くのメリットがあります。

  • 掲示物を貼ったり剥がしたりする手間がいらない
  • 鮮やかで見やすい
  • 掲示物が掲示板からはみ出さない
  • 天気予報やニュースなどを流せるタイプもある
  • ものによっては防犯カメラとの連動も可能

とはいえ、現状がただ乱雑で見にくいという程度であれば、整理整頓で改善できるかもしれません。導入する際には十分な合意形成が必要と思われるので、アンケートを取るなどしてみてはいかがでしょうか。

マンションのハイテク化2:電子式宅配ボックスへの切り替え

【住民の声】
うちのマンションの宅配ボックスは、いわゆる機械式です。暗証番号は配達員が設定し、メモ書きを集合ポストに入れる仕組みになっています。しかし、メモの誤記入・無記入が発生することがしばしばあり、老朽化のため無理やり開けることも可能になっているようです。電気式の宅配ボックスに切り替えた方がいいのではないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
電気式の宅配ボックスの場合、配達員が暗証番号を決めるわけではないため、誤記入・無記入のトラブルはなくなります。加えて、遠隔監視が可能になったり頑丈な電子錠が使われたりしているので、セキュリティ性能も高まるでしょう。その反面、電気代やメンテナンス費用がかかること、老朽化すると誤作動を起こす可能性があることといったデメリットも見られます。みなさんで議論を進めてみてください。

マンションのハイテク化3:照明のLED化

【管理組合の声】
将来の電気代の節約のために、共用部分の照明をすべてLEDにしましょうという提案が管理会社から来ています。それはいいのですが、小さな非常灯まですべてLEDにするよう提案してきているのです。ごくたまにしか使われないものなのに、電気代を気にしてLEDに変える意味はあるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
非常灯は停電時にバッテリーを使って点灯します。LEDの場合、電気代のみならずバッテリーの費用も安いので、数年おきのメンテナンス費用も抑えられるでしょう。ただし、初期投資がそれなりにかかるため、メンテナンス費用の安さで相殺できるかはわかりません。複数の会社から見積もりを取り、十分に比較検討するのが望ましいでしょう。

まとめ:自分たちの生活に必要なハイテク設備を見極めよう

ハイテクな設備の数々は、マンションの付加価値のひとつでもあります。知り合いの高級マンションを訪ねた時などに、充実した設備に驚かされることもあるでしょう。とはいえ、実際に役立つかは別の問題です。何が自分たちの生活に必要なのか、費用に見合った効果が得られるのかなど、マンション全体で議論してみてください。

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