泥棒の侵入方法からマンションの防犯を考える

泥棒の侵入方法からマンションの防犯を考える

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

大切な財産を狙う泥棒は、マンションには絶対に入れたくない存在です。適切な方法で防犯を行うためにも、泥棒の侵入経路などの情報を知っておいて損はありません。ここでは、警視庁・警察庁の資料を元に、泥棒からマンションを守る方法を考えてみましょう。

マンションの防犯1:泥棒は窓からでもドアからでも侵入する

【住民の声】
最近、念願だった高層マンションに引っ越してきました。10階からの眺望は抜群ですが、下をのぞくと流石に少し怖いです。こんな高さでは、泥棒も窓からは侵入してこられないでしょう。防犯は入り口のドアを中心に行えば十分でしょうか。

【お悩み解決のポイント】
4階建て以上の建物になると、侵入経路における窓の割合が小さくなるのは事実です。そのため、玄関を中心に防犯を行うというのは間違った考えではないでしょう。しかし、それでも30%程度の事件では窓から侵入されています。高層階だからといって油断せず、防犯フィルムを貼ったりといった対策を取りましょう。
参考資料
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki26/theme_a/a_d_1.html

マンションの防犯2:無施錠の部屋は非常に狙われやすい

【住民の声】
先日、家族が不用心にも無施錠で外出し、そのことでケンカになってしまいました。本人曰くマンションのオートロックもあるしこんな高い所にまで泥棒はやってこないとのこと。そういう物なのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
無施錠での外出は、絶対に避けなければならない行為です。警視庁の資料では、中・高層住宅における空き巣の侵入手段のうち、無締り(無施錠)を狙うものが45.4%にも達しました。これは一戸建てにおける無締り狙い(33.5%)に比べて明らかに高い数字です。
理由はいくつか考えられますが、「泥棒もわざわざここまでやってこないだろう」という気の緩みが影響している可能性は高いでしょう。また、高所+人目が気になるためにガラスを破る余裕が少なく、結果として無施錠の部屋が集中的に狙われているとも考えられます。いずれにしても、外出する時は必ず鍵をかけてください。
参考資料
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/kurashi/higai/akisu/ppiking_house.html

マンションの防犯3:開錠に時間のかかるドアを作ろう

【住民の声】
最近、防犯グッズを使って自宅の防犯機能を強化しています。ひとまず窓は十分に強化できたと思うのですが、問題はドアです。鍵を破りにくいものに交換するのが1番かと思いますが、どのようなものがおすすめでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
先程の警視庁の資料を見ると、中・高層住宅における空き巣の侵入手段では、無締り狙い以外に施錠開け(いわゆるピッキング)も多いことがわかります。反対に、ドアの隙間から鍵を破壊するドア錠破りはごく少数です。大きな音を立ててドアを破壊する泥棒は、流石に少ないということでしょう。ツーロックやディンプルキーなどを導入し、開けるのに時間がかかるドアを作れば、泥棒の侵入を抑制できるはずです。
ただし、マンションのドアは1階のオートロックと連動していることが多いため、管理組合や管理会社に問い合わせてみてください。

まとめ:防犯のポイントを押さえれば、家を守れる!

泥棒がどのような方法で侵入しているかは、統計にはっきりと現れています。ドアと窓の両方に対策を施すのはもちろん、外出する時はしっかりと鍵をかけるなど、基本的な防犯を忘れないようにしましょう。

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