投函口の大きさや鍵に注目! マンションの集合ポストの知識

投函口の大きさや鍵に注目! マンションの集合ポストの知識

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

マンションの入り口には、全室の郵便受けを集めた集合ポストが設置されています。基本的には鍵が取り付けられていますが、それでも盗難事件などが発生することもあり、注意して使わなければなりません。ここでは、マンションの集合ポストの知識を紹介します。

マンションの集合ポストの知識1:個人情報の漏洩に注意

【住民の声】
お隣さんは、朝昼晩と1日に3回も集合ポストを確認しに行っています。個人情報の書いてあるものをポストに置いておきたくないので、すぐに回収しているのだそうです。気持ちはわかりますが、郵便物が盗まれて悪用されるようなことはそんなにあるのでしょうか。少なくとも、私はそのような経験はありません。

【お悩み解決のポイント】
マンションの集合ポストが集中して狙われ、窃盗の被害にあう事件は実際に発生しています。特に狙われているのが配達物の不在票で、偽造した身分証明書を使い、本人になりすまして郵便局や配送センターへ受け取りに行き、荷物を持ち去る事例もありました。盗まれたのがクレジットカードなどであれば、不正使用により大きな被害につながるでしょう。
このタイプの窃盗は、盗まれたことに数日間、あるいは永久に気づかないことが少なくありません。つまり、知らないところで被害にあっている可能性もあるのです。「自分は大丈夫」とは考えないようにし、配達物はなるべく時間指定を行うなどして受け取るようにしましょう。参考資料
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46807920R00C19A7CC1000/

マンションの集合ポストの知識2:荷物が飛び出しているのはよくない

【管理組合の声】
集合ポストの経年劣化が目立っていたため、すべて最新のものに交換しました。本体も鍵部分も頑丈ですから、ハンマーなどで破壊しない限り荷物を盗むのは難しいと思います。ひとまずこれで安心していいでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
居住者の立場だと、どうしても集合ポストの受取口に注目しがちです。しかし、荷物は投函口からも盗めることを忘れてはいけません。通常、腕が入るような大きさではないのですが、問題は荷物が外に飛び出ていた場合です。これでは、誰でも簡単に荷物を盗めてしまいます。
そのため、小型の荷物はしっかりと奥まで入れなければなりませんし、サイズが合わず入りきらない荷物は部屋まで配達しなければなりません。時には投函口の側も確認し、飛び出ている荷物が多く見られるようなら、郵便局や配送会社に改善を促すといいでしょう。

マンションの集合ポストの知識3:投函口は大きい方がいい?

【住民の声】
うちのマンションの集合ポストは投函口が妙に小さく、普通なら入るであろう荷物も部屋まで届けてもらう必要があります。おかげで日中出かけている間は荷物が受け取れず、「また不在票か」とため息が出ることもしばしばです。もう少し大きいものに交換できないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
投函口が広くなれば、より大型の荷物もポストで受け取ることができるため、利便性はアップします。日中出かけている一人暮らしの方などにとっては、特に役立つでしょう。しかし、投函口が広くなるということは、中をのぞいたり中身を盗んだりしやすくなるということです。このあたりは一長一短といえます。
また、管理規約にもよりますが、一般的にマンションの集合ポストは共用部分です(鍵だけは専有部分扱いの場合もある)。そのため、自分で簡単に交換することはできませんので、ポストの問題点を理事会の議題としてもらい、総会での決議を経て全体で交換するのもいいかもしれません。

まとめ:集合ポストの大きさや耐久性を見直してみよう

集合ポストは、居住者に代わって荷物を受け取ってくれる場所です。そのため、荷物は速やかに取り出すのが基本であり、いつまでも放置するのは望ましくありません。ポストの大きさや耐久性が今のままでいいのか、一度よく考えてみましょう。

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