長く住むには必要不可欠。マンションの大規模修繕の進め方

長く住むには必要不可欠。マンションの大規模修繕の進め方

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
マンションの機能を維持して長く住み続けるためには、定期的に大規模修繕を行う必要があります。その内容は十分に協議して決められるべきですが、思うようにいかない管理組合も少なくないのではないでしょうか。ここでは、大規模修繕の進め方について考えてみましょう。

マンションの大規模修繕の進め方1:計画は管理組合主体で立てる

【住民の声】
昨年から管理組合の理事になり、マンションの長期修繕計画にも目を通す機会ができました。どうやら、修繕計画の作成は管理会社に任せきりになっているようです。今のところ特に問題は発生していないようですが、これで大丈夫なのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンションに大規模な修繕が必要かどうかは、専門の会社に建物診断を依頼した上で決めるのが基本です。
この診断を行う会社についても管理会社の推薦する会社にするのか、管理組合が自ら探した会社にするのかも含め、あくまでも管理組合が主体となって、進めるようにしてください。

マンションの大規模修繕の進め方2:競争入札や相見積もりを活用

【住民の声】
マンションの大規模修繕の時期が迫ってきており、そろそろ工事を行う会社を決定する必要が出てきました。といっても、普段からちょっとした修繕でお世話になっている、A社への発注でほぼ決まりのようです。
建物の勝手もわかっているでしょうし、このまま決定してしまっても構わないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
修繕する会社を選ぶ際は、競争入札や相見積もりによって価格を比較するのが多いようです。そうすると競争原理が働くため、より安価な会社を選びやすくなります。
ただし、価格だけではなく、計画の内容も比較した上で判断しなければなりません。普段から使っている会社も含め、複数社での検討を行ように理事会などで提案してみてください。

マンションの大規模修繕の進め方3:計画書を開示してもらう

【住民の声】
最近、マンションの外壁や設備の劣化が目立つようになりました。「大規模修繕で直すのだろう」と思ってはいたのですが、修繕に関する情報をまったく耳にしません。不安になって理事長に確認したところ、「修繕の計画書は重要書類なので見せられない」と言われてしまいました。そういうものなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
管理組合の理事長は、マンションの長期修繕計画書をはじめ、修繕に関する情報・書類を保管しておく義務があります。これらはマンションの居住者すべてに関わる情報のため、関係者から希望された場合は開示しなければなりません。
理事長が開示を拒否したのであれば、開示する必要性を把握していないのかもしれませんので、ご近所さんの協力を得たり、別の理事に働きかけたりして、修繕計画の現状を確認してみましょう。

まとめ:一度は修繕計画を確認してみよう

マンションの大規模修繕の計画は「誰かが進めてくれているだろう」と考えがちです。そのため、何かトラブルが発生していても多くの居住者が気付かず、計画が破綻してしまうこともあります。普段から興味を持ち、一度は計画を確認してみるといいでしょう。

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