活用されている物件も多い。マンションの屋上の知識
こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
みなさんのマンションで屋上が広場になっている場合、屋上へいつでも入れるようになっていますか？ 「鍵がかかっていて入れない」という方はもちろん、「そもそも行こうと思ったことがない」という方も多いのではないでしょうか。ここでは、マンションの屋上に関する知識を紹介します。
マンションの屋上の知識1：立入禁止の理由
【住民の声】
うちのマンションは、屋上への扉が厳重にロックされていて入れないようになっています。どうやら屋上への出入り自体が規約で禁止されているようです。これはなぜなのでしょうか。友人のマンションは、屋上へ自由に出入りできると聞いたのですが。
屋上への出入りが禁止される理由はいくつかあります。主だったものを挙げてみましょう。
- 転落事故が起きたり、物を落としてしまったりするおそれがあるため
- 水道関係や電気系統の重要な設備があるため
- 不審者の侵入経路として使われることがあるため
このように、安全性などの面で注意を要する事情が多く、リスク管理のために立ち入りを禁止されやすいのです。屋上に出入りできるマンションの場合は、屋上の有効活用を前提として設計されているため、安全面に充分な配慮がなされていると考えられます。
マンションの屋上の知識2：イベントに合わせた開放は可能？
【住民の声】
私の住むマンションは、周囲の建物に比べて背が高く、高層階からの眺めは抜群です。屋上であれば、さらによい眺めが楽しめると思うのですが、残念ながら立ち入り禁止になっています。せめて、夏の花火大会の時だけでも屋上を開放できないでしょうか。みんなで見れば、きっといいコミュニケーションになると思います。
屋上への立ち入りが明確に禁止されているのであれば、まずは管理規約を改正する必要があります。
1日のみの開放なら、規約の改正も不可能ではないでしょう。
ただし、万が一にも転落事故などが起きないよう、安全面には十分に気を配らなければなりません。
柵のリフォームなどが必要になる場合、たった1日開放するためだけに行う意義があるか……となると、やや厳しいのではないでしょうか。むしろ、普段からの利用も含めて提案するのが望ましいと思われます。
マンションの屋上の知識3：庭園や菜園として使うことも可能
【管理組合の声】
当マンションには、とても広く安全性も高い屋上があります。最初は太陽光パネルを設置する計画もあったらしいのですが、頓挫してしまったようです。せっかくのスペースを有効活用したいのですが、どのような方法が考えられるでしょうか。
一般的な屋上の活用法としては、以下のものがあります。
- 憩いの場となる屋上庭園として使う
- 家庭菜園として居住者に貸し出す（有償でも可）バーベキュースペースとして使う
いずれも利用者に喜ばれるものばかりです。リフォームにはある程度の費用がかかるため、アンケートなどで意見を募り、管理規約の変更も必要になりますので、総会を経て実行に移すといいでしょう。うまくいけば、より魅力のあるマンションになるはずです。
まとめ：屋上に興味があるなら、活用している物件を探してみよう
屋上が居住者にとって縁のない場所になるか、それとも人気のスペースになるかは、マンションごとの違いが大きいといえます。そもそも屋上にあがることができない場合もありますので、興味のある方はご自身のマンションの屋上利用について確認してみてください。
