迷惑をかけないためにはどうすれば? マンションでの楽器の演奏

迷惑をかけないためにはどうすれば? マンションでの楽器の演奏

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

ギターにピアノ、ドラムなど、楽器を趣味にしている方は大勢います。しかし、マンションでの楽器の演奏は騒音トラブルの原因となりやすく、演奏自体を禁止している場合もあります。ここでは、管理規約にて楽器の演奏が可能な場合において、演奏する際のポイントを考えてみましょう。

マンションでの楽器の演奏1:周囲とのすり合わせ

【住民の声】
夜に部屋でギターを弾いていたところ、右隣の居住者から「眠れなくなるのでやめてほしい」と言われてしまいました。やむをえず日中に弾くようにしたのですが、今度は左隣の居住者から「自分は夜勤で、昼は寝ているのでやめてほしい」と言われてしまったのです。どうすればいいのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
生活サイクルは人によって異なるため、「片方に配慮するともう片方の迷惑になる」ということはよくあります。今回は両隣の居住者でしたが、もしかすると上下の居住者も迷惑に感じていたかもしれません。
そこで、主だったご近所さんと相談し、楽器を弾いても問題ない時間を決定しましょう。全員の迷惑にならない時間帯を探すのは難しいかもしれませんが、悪意がないことを伝えれば、「では私はこの時間を譲りましょう」と言ってもらえる可能性は上がります。それでも無理なら、より本格的な防音工事を検討してください。

マンションでの楽器の演奏2:ピアノや電子楽器の注意点

【住民の声】
ご近所さんから「叩くような音を出すのをやめてほしい」と言われて困っています。どうやらピアノの演奏中に音が響いているようなのですが、ピアノの音色ではないようなのです。何が問題なのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
ピアノが出す音は音色だけではありません。鍵盤を叩いたりペダルを踏んだりする際に起きる振動も、騒音の原因となります。これらは空気中を伝わる音とは性質が異なるため、音色は聞こえないのに振動が伝わるということも起こり得るのです。電子楽器などにも同じことがいえます。ピアノを壁から離したり、振動を軽減するグッズを使ったりして対応しましょう。

マンションでの楽器の演奏3:楽器演奏が無制限のマンションはある?

【住民の声】
自由に楽器を演奏できるマンションがあると聞いて、購入を検討しています。しかし、本当に自由な演奏が認められているのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
楽器の演奏を認め、それをアピールしているマンションは確かにあります。ただ、特定の種類の楽器しか認めていなかったり、時間帯が制限されていたりするケースも少なくありません。十分に詳細を確認した方がいいでしょう。24時間、どんな楽器でも演奏できるマンションは希少なので、もし見つけたらぜひ購入を検討してみてください。

まとめ:楽器を演奏する時は、周囲への気遣いが大切

近年のマンションは、以前に比べれば防音性能も上がっているため、ある程度は楽器を演奏しやすくなっています。しかし、最終的に重要なのは周囲への気遣いです。マナーを守り、楽しく楽器を演奏しましょう。

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