内容は知っている? 改正は必要? マンションの管理規約

内容は知っている? 改正は必要? マンションの管理規約

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

マンションの管理規約は、居住者が安心して生活するための大切なルールです。居住者は規約を知っておく必要があり、状況によっては改正も求められるでしょう。ここでは、マンションの管理規約に関する豆知識を紹介します。

マンションの管理規約の豆知識1:意外と読まれている

【住民の声】
今回、初めてマンションを購入することになりました。入居に当たって、管理規約というものを読んでおくように言われたのですが、内容がとても細かく読む気になれません。他の人もまともに読んではいないのではないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
国土交通省の実施しているマンション総合調査(平成30年版)では、区分所有者の84.0%が購入時に管理規約を読んでいるという結果が出ています。多くの居住者は、内容を細かく把握しているわけではないにしても、要点は押さえていると考えた方がいいでしょう。マンションで生活する上で重要な情報ですから、しっかりと目を通しておくべきではないでしょうか。

マンションの管理規約の豆知識2:改正は珍しくない

【管理組合の声】
駐車場の使用方法をめぐって、管理規約を改正しようという声が上がっています。しかし、当マンションはできてから日が浅く、管理規約の改正経験がありません。そもそも、管理規約は改正していいものなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
管理規約を改正したことがある管理組合は88.5%に達することが、マンション総合調査からわかっています。つまり、改正は決して珍しくはありません。十分な話し合いと正確な手続きを経る必要はありますが、現状問題が発生しているのであれば、改正に取り組んでみてはいかがでしょうか。

マンションの管理規約の豆知識3:使用細則の内容

【住民の声】
DIYで部屋のリフォームを行い、床板を剥がすなど自由に手を加えていました。ところが、そのことを知った理事の方から「使用細則に違反するから許可を取って」と注意されてしまったのです。マンションでは、そんな細かいことまでルール化しているのでしょうか? また、使用細則は管理規約とは違うのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
使用細則とは、簡単に言うと「管理規約の内容をさらに細かく定めたもの」です。マンション総合調査では、91.0%のマンションが使用細則を定めていることがわかっており、内容の比率は以下のようになっています。

  • 専有部分に係る使用・居住、駐車場:80.1%
  • ペット飼育:72.1%
  • 自転車置場・バイク置場:70.4%
  • 専有部分の修繕等:66.6%
  • バルコニー:54.4%
  • 民泊:50.8%

居住者の生活に関わる多くの部分で、使用細則が定められていることがわかります。「これくらいは無許可でも大丈夫だろう」とは考えず、まずは確認を取るのが望ましいでしょう。

まとめ:管理規約を知り、よりよいマンション生活にしていこう

適切な管理規約が作られ、居住者がそれを守っているマンションは、とても生活しやすいものです。「実は管理規約をよく知らない」という方は、ぜひ一度内容に目を通してみましょう。

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