耳をふさぐ生活はこりごり マンションの騒音への対応

耳をふさぐ生活はこりごり マンションの騒音への対応

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

マンションの居住者間トラブルの中でも特に多いのが、騒音をめぐるトラブルです。明らかに迷惑な音を出している場合はもちろん、ちょっとした生活音がトラブルを招いてしまうこともあります。ここでは、マンションの騒音トラブルへの対処法を考えてみましょう。

マンションの騒音への対応1:状況を細かく記録する

【住民の声】
天井から、ドカドカ叩くような音が聞こえるようになりました。おそらく上の部屋の居住者が出しているのだと思いますが、何の音なのかはわかりません。音が聞こえだしてからすでに1ヶ月になり、非常に迷惑しています。そろそろ苦情を言うべきかと思っているのですが、どうでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
騒音が長期間にわたって聞こえている時は、その内容を記録しておくことが大切です。「いつ」「どこから」「どんな音が」「どの程度の大きさで」聞こえてくるのかを、細かくメモしてみましょう。証言の信憑性が高くなり、音を出している居住者にも「もしかしてあれが原因では?」と気づいてもらえやすくなります。

マンションの騒音への対応2:第三者に立ち会ってもらう

【住民の声】
上の階からの騒音があまりにひどいので苦情を言いに行ったのですが、相手にしてもらえませんでした。おそらく、騒音の記録などを見せても同じことになると思います。もう少し強い態度に出るべきでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
騒音トラブルを当事者のみで何とかしようとすると、「そんな音は出していない」と言われてしまうことは珍しくありません。騒音の事実を客観的に証明できないからです。
そこで、自力では無理だと思ったら、管理組合の理事長などに相談してみましょう。第三者に騒音の現場に立ち会ってもらえば、事実関係で揉めにくくなります。直接苦情を言うのがためらわれる時に、仲介をお願いするのもいいでしょう。

マンションの騒音への対応3:壁ドンは絶対にNG

【住民の声】
隣室から毎日大きな音が聞こえてきて、もう我慢がなりません。壁を殴って迷惑だと伝えた方がいいのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
いわゆる壁ドン・床ドン・天井ドンは、騒音トラブルへの対応としては絶対にNGです。音には音でやり返したくなるかもしれませんが、より大きなトラブルに発展してしまう可能性を否定できません。特に、音を出している自覚が相手にない場合、ただの嫌がらせだと思われてしまうリスクもあります。冷静な対応を心がけましょう。

まとめ:騒音トラブルには落ち着いて対応しよう

マンションの騒音トラブルは、「どこからが騒音なのか線を引きにくい」「発生源の特定が困難」「生活音は完全にはなくせない」といった問題により、なかなか対応が難しいものとなっています。まずは落ち着いて、騒音の内容の記録から始めてみましょう。

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