「みんなの場所」の意味とは? マンションの共用部分の使い方

「みんなの場所」の意味とは? マンションの共用部分の使い方

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

マンションの部屋の中を「専有部分」と呼ぶのに対し、廊下や階段、エントランスにゴミ置き場などは「共用部分」といいます。すべての居住者が使う場所ですから、ルールやマナーはしっかり守らなければなりません。ここでは、マンションの共用部分の使い方について見ていきましょう。

マンションの共用部分の使い方1:私物の放置は許される?

【住民の声】

使わなくなった私物が部屋を圧迫しているので、家の前の廊下に出しておいたところ、通行の邪魔になるため撤去するように言われてしまいました。広い廊下ですから、通行にそれほど支障があるようには思えません。これくらいは許されるのではないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

共用部分には、原則として私物を置くことが認められません。私的に占有してはいけないというルール上の問題はもちろんですが、緊急時の避難を妨げるおそれがあるからです。また、他の居住者もまねをして私物を放置しはじめ、マンションの住環境が悪化してしまうかもしれません。私物が部屋を圧迫しているなら、思い切って処分するか、収納を見直してみてはいかがでしょうか。

マンションの共用部分の使い方2:バルコニーに物は置ける?

【住民の声】

買い物帰りに自分のマンションを見上げたところ、バルコニーいっぱいに何かを置いている部屋がありました。よく見るとご近所さんだったので、あれは流石にまずいと話したところ、「自分の部屋に何を置こうと私の勝手」とのこと。これ以上はどうしようもないのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

勘違いされがちですが、バルコニーは共用部分です。区分所有者は、バルコニーの専有使用を認められているにすぎず、他の共用部分と同様にルールを守らなければなりません。避難経路にも使われる場所なので、そもそもバルコニーに物を置くのを禁止しているマンションも多いのです。安全に関わる問題ですから、管理組合に相談することをおすすめします。

マンションの共用部分の使い方3:維持管理に不満がある時は?

【住民の声】

私の住むマンションは、共用部分の維持管理が不十分に思えます。エントランスは何だかホコリっぽく、ゴミ捨て場は荒れていて、切れた電灯さえ長期間交換されません。管理費を取っているのにこの状態なのは、ちょっとひどくないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

共用部分の維持管理は、管理会社に委託されているケースがほとんどだと思われます。清掃などは、さらに外部の会社に委託されていることもあるでしょう。いずれの場合も、年月が経過するうちに仕事がおざなりになってしまったのかもしれません。
大切なのは「共用部分の状態に不満がある」とはっきり伝えることです。不満を飲み込んでいると、「苦情は来ていないから」ということで、いつまでも状態が改善されなくなってしまいます。管理組合に要望を出してみましょう。無関係の居住者はいませんから、誰かが声を上げればすぐに話が動くかもしれません。

まとめ:共用部分は「みんなのもの」であることを忘れずに

共用部分は、長時間滞在する場所ではありませんが、すべての居住者が使用します。みんなが気持ちよく暮らせるようにするためにも、ルールやマナーをしっかり把握しておきましょう。

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