お互いへの配慮が必要。マンション生活のマナー

お互いへの配慮が必要。マンション生活のマナー

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
多くの人が暮らすマンションにおいて、誰もが意識しなければならないのがマナーです。ここでは国土交通省の調査データを元に、マンションでのマナーのあり方を考えてみましょう。

マンション生活のマナー1:マナーはそんなに重要?

【住民の声】

一戸建てからマンションに引っ越すことにしたのですが、友人から「マンションはマナーを守らないとトラブルになるから注意して」とアドバイスを受けました。そんなにマナーを気にする必要があるのでしょうか? 普通に生活していれば、周囲に迷惑はかけないと思いますが……。

【お悩み解決のポイント】

国土交通省が5年ごとに実施している「マンション総合調査」の平成30年度版では、マンショントラブルについて以下のような結果が出ています。

■トラブルの種類

  • 居住者間の行為、マナーをめぐるもの:55.9%
  • 建物の不具合に係るもの:31.1%
  • 費用負担に係るもの:25.5%
  • 特にトラブルは発生していない:23.2%

実に半数以上のマンションで、マナーをめぐるトラブルが発生していることがわかります。マンションで快適に暮らすためには、マナー意識が必要不可欠なのです。また、マナートラブルの具体的な原因は以下のようになっています。

■マナートラブルの主な原因

  • 生活音:38.0%
  • 違法駐車:19.0%
  • ペット飼育:18.1%

トラブルの定番ともいえる生活音(騒音)関係が、4割近くを占めています。まったく音を出さずに生活はできませんから、誰でもトラブルを起こしてしまう可能性があるといえるでしょう。他人事だと思わないことが最も重要です。

マンション生活のマナー2:どこに相談すべき?

【住民の声】

上の階の居住者の生活音がうるさすぎて困っています。直接苦情を言いに行くのは怖いのですが、管理組合に相談すれば何とかしてくれるのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】

マンション総合調査では、実際にトラブルを処理した方法について、以下のような結果が出ています。

  • 管理組合内で話し合った:58.9%
  • マンション管理業者に相談した:46.5%
  • 当事者間で話し合った:19.4%

管理組合もしくは管理会社に相談したケースが多いことがわかります。しかしこれは、建物の不具合や管理費の滞納なども含めた結果であり、マナートラブルに限定したものではありません。マナートラブルには管理組合や管理会社が介入できないことも多く、当事者間での話し合いを意識する必要があります。もちろん管理組合に相談しても構いませんが、処理を押し付けるのではなく、仲介もしくは助言をお願いするのが望ましいでしょう。

まとめ:自分がマナーを守れているか確認してみよう

マンションのトラブルの原因はさまざまで、「あいさつをしなかった」というだけで争いに発展するケースもあります。全居住者がマナーを意識し、お互いに配慮しながら生活することが大切です。暮らしやすいマンションを作るためにも、自分がマナーを守れているか、一度見直してみてはいかがでしょうか。

コラム一覧