見れば不審者も逃げていく! マンションの防犯カメラ運用法
こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションの防犯カメラは、居住者の生活を見守ってくれる心強い味方です。普段はあまり気にしていない人が多いかもしれませんが、記録映像を確認したい時はどうすればいいのでしょうか。今回は、防犯カメラの運用法について考えてみましょう。
マンションの防犯カメラ運用法1:防犯と記録の優先順位
【管理組合の声】
マンションの防犯カメラを増設することになりました。ところが、どのようなモデルにするかで意見が分かれています。「見張っている感じを出せるよう、目立つ形状の方がいい」という人と、「不審者に気づかれずに撮影できるよう、目立たない方がいい」という人がいるのです。どちらの意見を取り入れるべきでしょうか。
【お悩み解決のポイント】
防犯カメラの主な役割は、「犯罪(迷惑行為)の抑止」と「犯罪の記録」の2つです。このうち、どちらが優先されるべきかといえば、「犯罪の抑止」となるでしょう。犯行の様子をしっかり記録することはもちろん大切ですが、不審者が防犯カメラに気づいて犯行を思いとどまれば、それが1番いいからです。
したがって、防犯カメラはある程度目立つ形状の方がよいと考えられます。また、どのような形状のものを選択したとしても、「防犯カメラ作動中」の掲示をしておくといいでしょう。仮にコストを抑えるために一部をダミーカメラにした場合であっても抑止効果が望めます。
マンションの防犯カメラ運用法2:居住者を安心させる形状とは?
【住民の声】
今のマンションには10年以上住んでいるのですが、いまだに防犯カメラの存在が気になって仕方がありません。うまく言えないのですが、カメラが天井に「ドン」と居座っているようで不愉快なのです。必要なものなのはわかっていますが、何とかならないでしょうか。
【お悩み解決のポイント】
一昔前の防犯カメラは、大型かつ箱型のものが珍しくありませんでした。そのため、いかにも「監視している」という雰囲気を出してしまっていたのです。現在では、丸みを帯びたソフトな形状のものや、ドーム型のカメラも登場しています。すぐに切り替えるのは難しいと思われますが、いずれ交換の時期が来た時に形状を気にするよう、管理組合に話してみてはいかがでしょう。
マンションの防犯カメラ運用法3:個人的な事情での利用はOK?
【管理組合の声】
ある居住者から「自分の留守中、妻が家に浮気相手を連れ込んでいるようだ。証拠がほしいので防犯カメラの記録を確認させてほしい」と要望が上がっています。こんなことは初めてなので、どう対応すればいいのかわかりません。こんな理由で映像を見せてしまってもいいものでしょうか。
【お悩み解決のポイント】
管理規約や使用細則次第ですが、私的な理由での映像確認は避けた方がいいでしょう。落書きなどのいたずらの場合は、マンションの治安と環境に関わる問題ですから、原因が個人間のトラブルであっても確認を認めていいでしょう。しかし、浮気はマンションと直接関係のない問題です。私的な理由で使えないことを申請者に理解して頂きましょう。
まとめ:防犯カメラを活用して、マンションの安全を守ろう
防犯カメラは、マンションの安全のためになくてはならないものです。いざという時に記録映像を役立てられるよう、使用細則はしっかりと定め、維持管理を徹底しておきましょう。