安全に上り下りできるのが1番。マンションの共用階段の知識

安全に上り下りできるのが1番。マンションの共用階段の知識

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

マンション内の上下の移動といえば、エレベーターを思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、共用階段も重要な昇降手段であり、管理が不十分だととても困ることもあるのです。ここでは、マンションの共用階段の知識について見ていきましょう。

マンションの共用階段の知識1:薄暗い階段の改善

【居住者の声】

うちのマンションの共用階段は、薄暗くて仕方がありません。下をのぞき込むと、踊り場がぎりぎり見えるくらいです。夜間は怖くて通れず、外出する時に困っています。何とか改善してもらえないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

階段は廊下の角などと同様に、どうしても死角が多くなりやすい場所です。それに加えて照明が不十分なら、不審者が潜みやすくなってしまうでしょう。また、足を踏み外しやすいという問題もあります。明らかに危険な状態になっているなら、電灯の増設の要望を出してみてください。補助的な小型の電灯を取り付けるだけでも、かなり環境は変わります。

マンションの共用階段の知識2:私物が放置されている時の対応

【居住者の声】

ダイエットのために、エレベーターをやめて共用階段を使うことにしました。ところが、久しぶりに共用階段へ行ってみると、誰のものかわからない雑誌・ゴミ袋・ダンボール箱などが乱雑に置かれていたのです。とてもまともに歩けるような状態ではないのですが、これは大丈夫なのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】

共用階段に私物を置くことは、安全な通行の妨げとなり、管理規約でも認められていないことがほとんどだと思われます。また、階段は災害時の避難通路にもなりますから、私物の放置は消防法に触れる可能性もあるのです。管理組合に報告して、私物を撤去するよう情報発信してもらうといいでしょう。それでも撤去されない場合は、持ち主に直接要請する必要も出てきます。

マンションの共用階段の知識3:バリアフリー化はどこまで行う?

【居住者の声】

年のせいか足を悪くしてしまい、共用階段の上り下りがとてもつらくなりました。何しろ手すりさえ付いていないので、転びそうになったこともあります。できればもっと緩やかな階段にしてほしいのですが、可能でしょうか?

【お悩み解決のポイント】

近年は高齢のマンション居住者が増えていることもあり、バリアフリー化の必要性が高まっています。とはいえ、急な階段・狭い階段を広げて通りやすくするには、大掛かりな工事が必要になるでしょう。広げる分だけ、他のスペースが削られることにもなります。

実現には長期的な計画を立てなければならないため、管理組合に相談し、理事会・総会で取りあげてみてはいかがでしょうか。手すりの設置だけなら比較的簡単なので、まずはそれから始めるのもいいかもしれません。

まとめ:共用階段は、いつでも安心して通れるようにしよう

「共用階段はエレベーターの補助的な存在」と考える人も多いかもしれません。しかしながら、災害時には避難通路にもなる関係上、常に使える状態にしておかなければならないのです。もし何か問題が発生していたら、すぐに管理会社へ連絡するようにしましょう。

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