広いスペースを活用できる？マンションの屋上の疑問

管理規約の内容次第ですが、屋上スペースを有効活用する前提の造りのマンションでない場合は、実際には屋上への立ち入りを禁じているケースが多いと思われます。転落事故を防止するのはもちろん、水道や電気系統の設備に触れられないようにするためでもあるでしょう。詳しくは管理組合や管理会社に確認を取ってみてください。鍵が壊れているのも大きな問題なので、併せて報告しておくことをおすすめします。

なお、「屋上に入っていいかどうか」と「屋上でバーベキューをしていいかどうか」は別問題です。臭いや煙が周囲の迷惑になる可能性もありますし、火災のおそれも考慮しなければならないでしょう。もし立ち入りが禁じられていないのなら、屋上の活用について管理組合に要望を出してみてはいかがでしょうか。

ルーフバルコニー（ルーフトップ）の付いた部屋を探してみてはいかがでしょうか。ルーフバルコニーとは、階下の部屋の屋根部分に作られたバルコニーのことです。「本来隣室のある部分に広いバルコニーがある」と考えてもいいでしょう。自分の家の屋上とは少し違いますが、ほぼ同じ感覚で使うことができます。

ただし、ルーフバルコニーは部屋とは違い、共用部分となります。使用については、専用使用権を与えられていることになりますので、使用方法には制限があります。どのような使用が出来るかは、事前によく確認しておくことをおすすめします。

少なくとも、管理規約の改正は必須です。自由に出入りできるようにするなら、転落防止などの十分な安全対策を取らなければなりません。利用目的に関する協議も必要でしょう。まずは居住者にアンケートを取って、屋上利用の是非や目的について考えてもらい、機が熟したところで総会にかけてみてはいかがでしょうか。大規模修繕に合わせて屋上のリフォームを行うのもいいかもしれません。