実はエコな存在。マンションのディスポーザーの知識

実はエコな存在。マンションのディスポーザーの知識

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
プーンと臭いの漂う生ゴミは、とても嫌なものです。その生ゴミを溜め込まず、効率よく処理できる「ディスポーザー」という設備が、マンションに普及していることをご存知でしょうか。ここでは、マンションのディスポーザーの知識を紹介します。

マンションのディスポーザーの知識1:環境への負担を減らせる

【住民の声】
マンションのカタログを見ていたのですが、ディスポーザーという設備を備えた部屋が少なくないようです。何でも、生ゴミを砕いて流してしまう装置のようですが、そんなことをして環境への影響はないのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
ディスポーザーは、流し台下部の排水設備に接続する「生ゴミ粉砕機」のことです。流し台の排水溝に生ゴミを捨てると、そのままペースト状になるまで粉砕し、流してくれると考えてください。日本では1960年代に普及し始めましたが、当時は排水処理システムが整っていなかったため垂れ流しの状態になり、使用自粛要請が出されたこともありました。現在では、排水処理システムと併用することで環境汚染の問題は改善され、むしろエコな存在として再び注目を集めています。主なメリットを挙げてみましょう。

  • 生ゴミを溜め込まずにすむので、悪臭や害虫の発生を予防できる。
  • 約70%が水分である生ゴミを粉砕することで、ゴミの総重量を減らせる。
  • 焼却炉の使用が減るので、環境に優しくエネルギー効率もよい。

このように、ゴミ処理で問題を抱えがちな日本においてはうれしいメリットばかりです。近年の調査では、新築マンションの約3割がディスポーザーを設置していることがわかっています。マンションは全体で下水管を共有していますから、大型の排水処理システムを1つ設置するだけですむのも、普及が進んでいる理由でしょう。

マンションのディスポーザーの知識2:固いものは流せない

【住民の声】
新しく買ったマンションがディスポーザー付きだったため、毎日喜んで使っていたのですが、困ったことに詰まらせてしまいました。一体何がまずかったのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
ディスポーザーといえども、あまり固いものは粉砕できません。貝殻や鳥の骨、卵の殻に桃の種、固い芯などは粉砕できずに詰まってしまうこともあるのです。また、とうもろこしのひげや髪の毛など、繊維質のものも粉砕しにくい傾向にあります。これらのものは流さないか、小さく刻んで流すといいでしょう。ただ、最近のディスポーザーは以前に比べてパワーアップしているため、あまりに大きな骨でもなければ粉砕できるケースも増えています。ディスポーザー付きのマンションを購入したら、まずはディスポーザーのスペックを確認してみてください。また、定期的なメンテナンスも行いましょう。

マンションのディスポーザーの知識3:音や振動への配慮

【住民の声】
知り合いの家でディスポーザーを初めて使ってみたのですが、思ったよりも大きな音がするので驚きました。マンションだと、他の部屋の迷惑にならないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
ディスポーザーを使用すると、ある程度の音や振動が発生するのは否定できません。夜間には使わないなど、一定の配慮が必要になることもあるでしょう。とはいえ、最近のディスポーザーは音がかなり小さくなっています。全世帯にディスポーザーが設置されているマンションの場合は、「お互い様」ということで理解し合うことも大切です。

まとめ:ディスポーザーはマンション生活の強い味方

ディスポーザーはまだ普及半ばの設備ですが、環境への配慮や衛生面などで多くの魅力があります。これらの問題に興味のある方は、ディスポーザー付きのマンションを選んでみてはいかがでしょうか。

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