やっぱり高層階?それとも低層階?マンションの部屋の階層

やっぱり高層階?それとも低層階?マンションの部屋の階層

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションの部屋を選ぶ時、大きな判断基準となるのが部屋の階層です。一般的には、高層階になるほど値段も高くなる傾向にありますが、その分メリットもあるとされています。ここでは、マンションの階層の疑問について見ていきましょう。

マンションの階層の疑問1:眺望は重要?

【購入希望者の声】
眺望のよい高層階の部屋に住みたいのですが、情報を調べると思ったより値段が高く、少し迷っています。長年高層階に住んでいる方は、眺望に大きな価値を感じているのでしょうか。また、何らかの理由で眺望が変わってしまうことはよくあるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
高層階からの眺めがすばらしいのは間違いありません。しかし、最初は大きな感動を覚えたとしても、毎日見ていれば「日常」の一部になってしまいます。眺望のよさを部屋選びの判断基準とするなら、「目に映る景色を毎日楽しむことができるか」という、居住者自身の姿勢や価値観も大切になってくるでしょう。

また、マンションの眺望が変わってしまうことは珍しくありません。購入時には計画がなかったとしても、目の前に大きな建物が建ってしまう可能性は十分に考えられます。公園や神社仏閣などがあれば、新たな建物が建つ可能性は低いという意見もありますが、絶対的なものではありません。「眺望はいつか変わるもの」と考えておくのが望ましいでしょう。

マンションの階層の疑問2:高層階ほど防犯性は高い?

【購入希望者の声】
一人暮らしをするためのマンションを探しているのですが、やはり安全を第一に考えたいです。巷の評判通り、高い階層ほど不審者が侵入しにくいものなのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
高層階は侵入の難易度が高いのは確かですが、「低層階より遥かに安全」というわけではありません。高層階は通行人や周辺住民の目が届きにくく、不審者側にとってのメリットもあるからです。隣に同じような高さの建物があれば、そこから侵入することも可能。加えて、「高層階に住んでいる=お金持ち」と考え、あえて高層階ばかりを狙う泥棒もいるのです。

そして、「高層階だから安全」という思い込みこそが、不審者のつけ入るスキになってしまうことを忘れてはいけません。どんな階層だろうと油断せず、防犯を心がけることが大切だと思われます。

マンションの階層の疑問3:災害時により安全なのは?

【購入希望者の声】
マンションの高層階に住みたいと友人に話したところ、「高いところは災害時の危険が大きいからやめた方がいい」と言われてしまいました。確かに逃げるのに少し時間がかかるかもしれませんが、そこまで安全性に影響するのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
マンションのエレベーターは、大きな地震が発生すると長時間停止する可能性が高く、復旧するまでは外出が難しくなることもあります。地震でライフラインが寸断されれば、水も出ないまま高層階に閉じ込められてしまうおそれも否定できません。いわゆる「高層難民」になってしまうわけです。

一方、1階や2階などの低層階は、河川が氾濫した時などに浸水する可能性があります。結局のところは一長一短なので、個人の考え方次第です。マンションがどの程度の災害対策を施しているのかも考慮し、総合的に判断するといいでしょう。

まとめ:マンションの階層の特徴をしっかり理解しよう

マンションの階層は、生活にさまざまな影響を与えます。値段の高い安いだけではなく、階層が持つメリットとデメリットをしっかりと認識した上で、部屋を選択するようにしましょう。

コラム一覧