剪定はされている? 防虫は大丈夫? マンションの植栽

剪定はされている? 防虫は大丈夫? マンションの植栽

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションの植栽は、生活に自然の豊かさをもたらしてくれる存在です。今回は、マンションの植栽に関する知識を紹介します。

マンションの植栽の知識1:植栽の管理計画

【住民の声】
数年前、部屋の目隠しにちょうどいいからといって、マンションに新たな植栽が植えられました。しかし、いまだに十分成長しておらず、目隠しとしての役割を果たしていません。無意味な出費になったようでやるせないのはもちろん、単純に木がかわいそうです。管理組合は、植栽をきちんと育てるつもりはないのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
マンションの植栽は、「とりあえず植えてみた」というだけで、長期的な管理計画が立てられていないことも珍しくありません。その場合、剪定されず伸び放題になったり、逆にうまく成長しなかったりするのです。何も意見が出てこないので放置されている可能性もありますから、気になる点があれば積極的に管理組合に相談するといいでしょう。

マンションの植栽の知識2:植栽の撤去の是非

【住民の声】
来年から、順次植栽を撤去しようという動きが出てきています。何でも、一部の居住者が管理費を滞納しているため、植栽の維持管理が難しくなったのだそうです。だからといって植栽を撤去するのもおかしな話だと思うのですが、何とか止められないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
植栽は生活に必須のものではないため、何らかの理由で管理費が不足すると、経費削減の対象になることが少なくありません。管理費を回収するために法的な手続きを取るよりも、植栽をなくしてしまう方が楽だという事情もあるでしょう。ただし、多くの植栽を撤去する場合、景観への影響も大きく、居住者から様々な意見があるものと思われます。撤去するにせよ、管理組合全体での協議が必要ですので、まずはアンケートを取るよう理事会へ提案してみてください。そのうえで、総会での決議を行うことが望ましいと考えられます。

マンションの植栽の知識3:害虫の発生予防

【住民の声】
最近、マンションの中で害虫が増加し、植栽が発生源になっているのではないかと噂されています。どこかの木で毛虫が大量発生しているとか、上の方に蜂の巣ができているとかいった話まで出てきました。こんなことになるくらいなら植栽がない方がいいのですが、何とか改善できないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
自然豊かな場所には、必然的に虫が発生します。大規模な植栽を持つマンションなら、害虫が大量発生しないよう、適度な剪定や殺虫剤の散布などを行わなければなりません。屋上緑化を行っているマンションも注意が必要です。実際に害虫が発生しているのなら、その写真を撮って提出するなどすれば、管理組合を動かしやすくなります。また、害虫の発生しやすい植物を別の植物に交換するのも有効です。植栽を完全に撤去してしまうとマンションの価値低下につながりますから、虫を防ぎつつ植栽とうまく付き合っていきましょう。

まとめ:植栽は生き物。大切に維持しよう

素敵な植栽に囲まれて生活すれば、居住者の心も豊かになっていくはずです。植栽は生き物であり、建物以上に維持管理に気を使う必要がありますから、問題が発生していないかよく観察してみましょう。

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