明るさも電気代も重要。マンションの共用部分の照明

明るさも電気代も重要。マンションの共用部分の照明

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションの共用部分は安心して通れるよう、明るく保たれている必要があります。今回は、マンションの照明に関する疑問について見ていきましょう。

マンションの照明の疑問1:適度な明るさとは?

【管理組合の声】
一部の居住者から「マンションの廊下の照明が明るすぎるので、もう少し暗くしてほしい」という要望が上がっています。しかし、少し前に別の居住者から要望を受け、照明をより明るいものに変えたばかりなのです。どう対応するのが正しいのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンションの安全性を考慮するなら、暗いよりは明るい方がいいでしょう。とはいえ、適切な明るさの感覚は人によって違うものです。一部の照明を消すなどして、明るさを微調整してみてください。また、もしかすると蛍光灯や電球の色に問題があるのかもしれません。照明の色には、暖かみのある電球色、太陽光に近い昼白色、青みがかった昼光色などの種類があります。電球色を採用すると、明るすぎず落ち着いた雰囲気になることが多いので、試してみてはいかがでしょうか。

マンションの照明の疑問2:照明はどこまで必要?

【住民の声】
うちのマンションは、いくら何でも細かいところまで照明をつけすぎな気がします。デザイン上の問題なのかもしれませんが、電気代もかかっているでしょうし、もう少し照明を減らしてもいいのではないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
居住者の出入りが多い時間帯は、マンション全体が明るいのが望ましいでしょう。しかし、それほど出入りが多くない時間帯は、一部の照明を落としても問題ないかもしれません。また、センサー式やタイマー付きの照明にリフォームすることもできます。明らかに無駄な照明があるなら、管理組合に改善の要望を出してみるといいでしょう。ただし、物陰の照明は注意が必要です。「誰も行かないから」といって照明をなくすと、不審者が潜みやすくなってしまいます。駐車場やマンションの周囲の照明は、安易に減らさない方がいいかもしれません。

マンションの照明の疑問3:非常用照明のLED化は有効?

【管理組合の声】
共用部の照明のLED化を進めているのですが、管理会社から出された見積もりを見ると、非常用の照明もLED化する内容になっていました。非常時にしか使わないものをLED化しても、あまり電気代の節約にはならない気がするのですが、どうでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
一般的な非常用の照明はバッテリー式になっており、停電時にはバッテリーの力で点灯します。バッテリーは使用しなくても5年前後で寿命を迎えるため、定期的に交換しなければなりません。LEDはバッテリーの価格も安いので、メンテナンス費用が抑えられるのは確かでしょう。しかし、LED化するからには初期投資が必要になります。通常は数年で元が取れますが、5年に1回しか交換しないバッテリーの場合、相当な年数が経過しなければ元が取れないかもしれません。非常用の照明までLED化すべきかどうか、十分に検討する必要があるでしょう。

まとめ:共用部分の照明は、最適なものを選ぼう

照明が常に保たれていれば、居住者は安心してマンション内を歩けます。明るさ、デザイン、電気代など、さまざまな点に注目して最適な照明を選んでください。

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