回数や担当者は妥当? マンションの点検・清掃

回数や担当者は妥当? マンションの点検・清掃

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
照明や水道管、エレベーターといった設備を維持するには、定期的な点検や清掃が必要です。今回は、マンションの点検や清掃のポイントについて見ていきましょう。

マンションの点検・清掃のポイント1:修繕履歴の重要性

【住民の声】
最近、マンションの水道管が破損したため修理しました。しかし、よく考えてみるとほんの2年ほど前にも同じ場所を修理したような気がします。せっかくなので、過去の修繕履歴を確認しようと管理会社に頼んだのですが、履歴を残していないと言われてしまいました。そういうものなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンションの設備を維持管理し、長期的な修繕計画を立てるためにも、修繕履歴は残しておくべきだといえます。しかし残念ながら、管理会社が修繕履歴を残していないことは珍しくありません。かかった費用はもちろん、修理を依頼した会社、破損箇所の詳細などに関する情報は、すべて保管しておくよう管理会社に要請しましょう。

マンションの清掃のポイント2:清掃担当者は誰?

【住民の声】
私の住むマンションでは、毎年1回居住者全員が協力して、マンション周辺の側溝を掃除することになっていました。ところが、今年新しく理事になった方が管理会社との契約内容を確認したところ、側溝の掃除は管理会社の責任で行うことになっていたのです。私たちはただ働きをさせられていたのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
契約内容が事実なら、側溝清掃の費用が管理会社の予算にも計上され、管理費から捻出されていたと考えられます。その上で居住者に側溝清掃をさせていたのであれば、不当なただ働きと言われても仕方ありません。ただ、単なる連絡ミスや居住者の善意によって、居住者による側溝清掃が始まった可能性もありますので、なぜそうなったのか、経緯をしっかりと確認してみてください。また、管理会社による清掃は、ゴミ拾い程度の日常的な清掃を行う契約となっているかもしれませんので、契約書の内容も確認してみましょう。

マンションの清掃のポイント3:エレベーターの点検頻度

【住民の声】
うちのマンションはエレベーターが複数あるのですが、かなりの頻度で点検をしているように思えます。そんなに故障が多いのかと思って管理会社に聞いてみたのですが、単なる保守点検だそうです。そう何度も点検をする必要があるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
エレベーターは年1回の法定点検の他、国土交通省監修の建築保全業務共通仕様書によって定められた回数があり、その仕様にのっとった点検を行っていると思われます。もし、必要以上の点検回数を行っているようでしたら、一度エレベーター保守会社へ確認してみてください。

まとめ:点検・清掃の計画には、よく目を通すこと

マンションの保守点検や清掃は、「管理会社が責任を持って手配しているだろう」と考えてしまいがちです。しかし、居住者や管理組合も知らないところで問題が発生しているかもしれません。かかっている費用や点検の計画について、時々確認してみることをおすすめします。

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