ちょっとした工夫で達成できる! マンションの共用部分の節電

ちょっとした工夫で達成できる! マンションの共用部分の節電

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
東日本大震災以降、日本では節電が強く叫ばれるようになりました。そのため、個人の住宅だけではなく、マンションでも節電に取り組むことが多くなったのです。今回は、マンションの共用部分の節電について考えてみましょう。

マンションの共用部分の節電1:LEDへの交換

【住民の声】
光熱費を削減するため、共用部分の電灯をLEDに交換するべきではないかという意見が上がっています。しかし、全体を交換するとなるとかなりの費用がかかるため、簡単に決断はできません。多額の費用をかけてまで交換する価値はあるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
LED化による光熱費の削減効果は大きいものですが、元を取るまでには数年かかります。一時的にせよ大きな出費になるのは確かなので、マンション財政を圧迫しないよう注意しなければなりません。工事の費用はもちろん、交換後の光熱費のもしっかりと算出し、計画的に交換を行いましょう。また、場所によってはそもそも伝統が不要な場合もあるかもしれません。電灯の撤去や点灯時間の制限なども含めて検討してみてください。

マンションの共用部分の節電2:エレベーターの停止

【住民の声】
電気代を節約するために、エレベーターの稼働時間を制限しようという話が出ているようです。私は仕事の関係で深夜に帰宅することが多く、その時間帯にエレベーターが止まっていると非常に困ります。節電のためとはいえ、そこまでする意味はあるのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
エレベーターは思った以上に電力を消費するため、稼働時間を制限すれば光熱費削減が期待できます。しかし、よく使う時間帯にエレベーターが停止してしまえば、居住者が困るのは間違いありません。また、条例によってエレベーターの設置を義務付けている地域の場合、すべてのエレベーターを停止させると条例違反になるおそれがあります。そのため、エレベーターの稼働制限を実施する場合は、理事会や総会での決議を経る必要があるでしょう。居住者の意見も聞き、停止させる時間帯や台数について十分な意見を募るのが望ましいので、管理組合に働きかけてみてください。

マンションの共用部の節電3:エアコンの設定

【住民の声】
私のマンションの共用部分は、どうにも冷房が効き過ぎな気がします。長居する場所ではありませんし、28度の設定で十分です。ここでお金を使うくらいなら管理費を減らしてほしいのですが、どうでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
管理費の引き下げにつながるとは限りませんが、余分な電力消費は控えるのが望ましいでしょう。設定温度を高めに設定するのはもちろん、早朝の涼しい時間帯はエアコンを停止させるなどの工夫も必要です。居住者に配慮して、あえて涼しくしてくれている可能性もありますから、「その必要はない」と管理組合に伝えてみてはいかがでしょうか。

まとめ:節電のために何ができるか考えてみよう

共用部分の節電は、管理費の支出を抑える上でも重要です。設備の稼働時間を短くしたり、新しいものに交換したりするだけでも、電力消費が大きく低下する可能性があります。節電のために何ができるか、ぜひ一度考えてみてください。

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