うっかりなくすと大変。マンションの鍵の豆知識

うっかりなくすと大変。マンションの鍵の豆知識

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションの鍵がどこに行ったのかわからなくなり、大慌てで探し回った経験のある方は多いのではないでしょうか。今回は、マンションの鍵の豆知識を紹介します。

マンションの鍵の知識1:紛失時の対応

【住民の声】
先日、部屋の鍵を開けようとしたところ、ポケットにキーが入っていないことに気づきました。落としたと思い、わざわざ会社まで戻って探したのですが見つかりません。結局、鞄の底に入っていたというオチだったのですが、もしあのまま見つからなかったらどうなっていたのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンションの鍵を紛失した場合は、すぐに最寄りの警察署と管理会社に連絡してください。誰かが拾って届けてくれている可能性があるからです。また、ひとまず部屋には入らなければなりませんから、管理会社の人にマスターキーで開けてもらう必要があります。コンシェルジュや管理員が常駐しているなら、その人に頼むといいでしょう。問題は、鍵が出てこなかった場合の処理です。防犯の関係上、鍵は新しいものに交換せざるをえず、状況によってはオートロックの交換も必要になります。その場合、費用は原則的に部屋の居住者が負担しなければなりません。同じことを繰り返さないよう、鍵の持ち歩き方を見直してみてください。

マンションのカギの知識2:合鍵の作成

【住民の声】
よく遊びに来る知り合いが自由に出入りできるよう、部屋の合鍵を渡そうと思っています。マンションの鍵は勝手に複製しても大丈夫なのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
分譲マンションの場合、合鍵の作成は自由であることが多いと思われます。ただ、オートロックがある場合は話が別です。部外者がオートロックを自由に突破できるようになると、防犯上の大きな問題となってしまいます。現在はオートロックの普及が進んでいるため、結果として合鍵の作成も制限されているといえるでしょう。仮に合鍵の作成が認められた場合でも、大抵は届出制になっています。用途や持ち主などを届け出て、許可を得た場合に限り複製が認められるのです。これも大勢の居住者の安全を守るためなので、必ず許可を得てから合鍵を作成してください。

マンションのカギの知識3:鍵のリフォームは自由?

【住民の声】
ここのところ、近所で物騒な事件が相次いでいるため、マンションの鍵を高性能なものに交換しようと思っています。ところが、家族から「やる前に管理組合に報告しておいた方がいいんじゃない?」と言われたのです。部屋は専有部分なのですから、鍵のリフォームは自由に行えるのではないでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
部屋の鍵自体が専有部分なのは間違いありません。しかし、実はドアは共用部分なのです。そのため、鍵を別のものに交換するだけなら自由に行えますが、ドアに加工を施す場合は許可を得る必要があります。該当するのは、ドアの2ロック化や郵便受けの撤去などです。また、部屋の窓にも同じことがいえます。鍵は専有部分ですが、窓ガラスは共用部分なのです。窓ガラスを防犯ガラスに交換する場合などは、やはり許可を得なければなりません。もちろん、規約によっては自由にリフォーム可能な場合もあります。どのようなリフォームを行うにしても、まずは管理組合に相談するといいでしょう。

まとめ:マンションの鍵は責任を持って管理しよう

紛失した鍵が悪意ある人の手に渡れば、多くの居住者が危険にさらされることになります。鍵は責任を持って管理し、万が一紛失した時はすぐに適切な対応を取りましょう。

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