毎日使う場所は安全に。マンションの共用廊下

毎日使う場所は安全に。マンションの共用廊下

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
共用廊下は、マンションの居住者が毎日利用する場所であり、いつでも安全に通れなければなりません。今回は、マンションの共用廊下の安全性について考えてみましょう。

マンションの共用廊下の安全性1:ごく小さな私物

【住民の声】
激しい雨の日、ご近所さんが共用廊下の端で傘を広げて干していました。これはよくないのではないかと指摘したところ、「通行の邪魔になっているわけでもないし、乾いたらすぐに片付けます。これくらいは許されるでしょう」と反論されてしまったのです。確かにそうかもしれませんが、ルール上は許されるのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
管理組合に是非を問い合わせたとしても「置かないで」と返答される可能性が高いと思われます。一時が常時に、小さなものが大きなものにエスカレートしていき、共用廊下が私物だらけになってしまうことはよくあるからです。「これくらいは大丈夫」という考え方は、避けることをおすすめします。

マンションの共用廊下の安全性2:廊下の幅

【住民の声】
私のマンションは廊下の幅が狭く、いろいろな私物が置かれていることもあって通行に苦労しています。しかし、同じ棟でも幅が広い廊下もあるのです。この幅の違いは、単なるデザイン上の問題なのでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
集合住宅の通路の幅は、建築基準法によって定められています。通路の両側に部屋があるなら1.6m以上、それ以外の場合は1.2m以上で作らなければならないのです。両側に部屋がある方が、より多くの人が通行する可能性がありますから、この定めは妥当だといえるでしょう。
また、日本人の肩幅の平均は40cm程度ですから、1.2mであったとしてもすれ違うのに苦労することはまずありません。私物などで通行に支障が生じているなら、管理組合に要望を出し、私物を片付けるよう呼びかけてもらってはいかがでしょうか。

マンションの共用廊下の安全性3:老朽化した柵

【住民の声】
私のマンションの廊下は、よくあるコンクリートの壁ではなく、アルミ製の柵によって囲まれています。その柵がかなり老朽化しており、今にも壊れそうなのです。新しくしてもらうことはできないのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
管理組合には、マンションの修繕を適切に行い、居住者の生活を守る責任があります。柵の老朽化は大事故にもつながりかねませんから、早急に修繕するよう要望を出してみるといいでしょう。

まとめ:共用廊下のトラブルをなくせば、生活しやすくなる

共用廊下のトラブルを放置していると、だんだん生活しづらいマンションになってしまいます。私物を置いたり騒いだりしないように心がけ、問題点を発見したら改善の要望を出してみましょう。

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