快適な生活には欠かせない。マンションの清掃のあり方

快適な生活には欠かせない。マンションの清掃のあり方

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンション居住者が快適に生活するためには、共用部分の清掃が欠かせません。今回は、マンションの清掃に関する疑問について考えてみましょう。

マンションの清掃の疑問1:バルコニーの清掃

【住民の声】
私の部屋のバルコニーは、長年の汚れが堆積して非常に不衛生になっています。このような場所で洗濯物を干したくありません。バルコニーは共用部分だと聞いたことがあるのですが、清掃会社の人に掃除をしてもらうわけにはいかないでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
バルコニーは、共用部分でありながらも居住者の専用使用権を認めているという、特殊な扱いの場所です。その取扱いはマンションごとに管理規約で定められていると思われますが、一般的に通常の使用に伴うものについては、専用使用権を持つものが、その責任と負担において管理する必要がありますので、ご自身で対応頂くことになるでしょう。

マンションの清掃の疑問2:居住者とのトラブル

【管理組合の声】
清掃会社との契約更新の時期が来たのですが、先方が難色を示しています。何でも、一部の居住者から「もっときれいに掃除をしろ」「話し声がうるさい」といった執拗なクレームを受け、清掃担当者が対応に苦慮しているらしいのです。とてもまじめに清掃をしてくれている会社なので、契約を切りたくはありません。どうすればいいでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
早急な現状把握が第一だと思われます。もしかすると、本当に手抜きや騒音などの問題が発生していたのかもしれません。清掃会社には、いつ・どこで・どのようなクレームを受けたのかを確認し、居住者にも事情を聞いてみるといいでしょう。最終的には、両者立会いの上で「今後どうすればいいのか」をしっかりと話し合って決めることをおすすめします。

マンションの清掃の疑問3:安価な清掃会社の信頼性

【管理組合の声】
最近の理事会で、マンション管理の経費をもう少し削減した方がいいという話が持ち上がっています。いろいろ調べてみたところ、非常に安い清掃会社が見つかり、今後はこちらに依頼することになりました。しかし、あまりにも安すぎるため、きちんと掃除をしてくれるのか不安視する意見が出てきたのです。このまま委託しても大丈夫でしょうか?

【お悩み解決のポイント】
契約前に清掃の仕様を明確化し、両者で確認のうえ、契約書にも仕様を明記しておくことが重要です。そのうえで、マンションの衛生状態が保たれるかどうかは、清掃会社の能力にかかっています。安い=悪いとは限りませんが、契約書上では表せない部分として、予想以上にサービスの質が低い可能性もありますから注意が必要です。また、掃除はできてもコミュニケーション能力が低く、居住者を不安がらせるようなこともあるかもしれません。
そのため、最初は様子見として短期の契約にすることをおすすめします。いきなり長期の契約にすると、途中で問題が発覚しても解約しづらい場合があるため、注意してください。清掃の満足度について、居住者にアンケートを取ってみるのもいいでしょう。

まとめ:清掃会社に丸投げせず、衛生状態を見守ろう

多くのマンションでは、専門の会社に清掃を委託していると思われますが、丸投げはよくありません。管理組合はマンションの衛生環境に責任を持ち、居住者から不満が上がってきた時は迅速に対応しましょう。

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