とっさの行動が重要。マンションの不審者対策
こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションは大勢の人が暮らす場所です。それゆえに、不審者が侵入してしまうこともあります。
今回は、マンションでの不審者対策のポイントを見ていきましょう。
マンションの不審者対策１：訪ねてきた時
【住民のお悩み】
先日、某運送会社の配達員を名乗る人が訪ねてきました。
実家から荷物でも送ってきたのかと思い、すぐにマンション内へ招き入れたのですが、何だか様子がおかしいのです。
覗き窓から確認したところ、服装が微妙に某社のものと違うように感じます。
怪しいと思い、いくつか質問をぶつけると、向こうは明らかに焦り始めました。
さらに「ちょっと配送センターに確認していいですか？」と言ったところ、すぐに逃走したのです。
もう少しうまく引き止めて、捕まえた方がよかったのでしょうか。
不審者が訪ねてきた時の大原則は、部屋の鍵を開けず外にも出ないことです。
迂闊に中に入れてしまうと、取り返しのつかないことになるかもしれません。
身の危険を感じたら、躊躇なく警察に通報するのが有効です。
無理に捕まえようなどとは考えないようにしましょう。
相手が運送会社の人間を名乗っていたなら、「申し訳ありませんが、不在票を入れておいてください」などと頼むのもいいでしょう。
本物の配達員なら不在票を入れていくはずですから、あとで再配達を依頼すればいいのです。
相手の外見や言動に不審な点がないかを、しっかりとチェックしてください。
マンションの不審者対策２：オートロックを通してしまった時
【住民のお悩み】
先日、オートロックの前で鍵を探してもたついていると、後ろにスーツ姿の男性が並びました。
しっかりした身なりだったので、おそらくマンションの居住者とだろうと思い、一緒にオートロックを通過したのです。
しかしその後、部屋に荷物だけを置いて買い物に出かけようとすると、先程の男性がエントランスでうろうろしています。
怪しいと思って声をかけたところ、逃げるように去ってしまいました。
私はもしかすると、不審者を中に入れてしまったのかもしれません。先程のような状況では、どうすればいいのでしょうか。
一定以上の規模のマンションになると、他の居住者の顔をすべて記憶するのはまず不可能です。
そのため、居住者だと断言できる人以外は、外部の人である可能性を想定せざるをえません。
このような人と入り口前で出会った時は、一緒にオートロックを通過せず、「お先にどうぞ」などといってやり過ごしましょう。
もし自分でロックを解除して中に入れば、マンションの住人であるとわかりますし、開けられずに引き返せば不審者だったということです。
後者の場合は、念のため管理会社にも報告しておいた方がいいかもしれません。
マンションの不審者対策３：鉢合わせた時
【住民のお悩み】
先日マンション内で、明らかに不審な様子の人と鉢合わせました。
本当はすぐにでも逃げたかったのですが、「居住者だったら失礼になる」と考えてしまい、結局横を通り過ぎて自分の部屋に入ってしまったのです。
どう対応するのが正解だったのでしょうか？
不審者と鉢合わせた時は、何よりも身の安全を優先することが大切です。
少しでも身の危険を感じたら、遠慮せずに離れるなり踵を返すなりしましょう。
部屋を覚えられるのを防ぐためにも、不審者が見ている前で部屋に入るのは避けた方が無難です。
万が一相手が襲いかかってきたら、すぐに大声・騒音を出しつつ全力で逃げてください。
まとめ：不審者から身を守るため、対処法を身につけよう
不審者対策で大切なのは、「自分の周りにそんな人がいるはずがない」という考えをなくすことです。
冷静に対応すれば危険は避けられるので、適切な対処法を知っておきましょう。
