どうすれば理解を得られる?マンションでのペットの飼育

どうすれば理解を得られる?マンションでのペットの飼育

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。
ペットは大切な家族の一員です。
しかし、多くの人が暮らすマンションでは、注意して飼育しないとトラブルを招いてしまうこともあります。
今回は、マンションでペットを飼育する際の注意点を見ていきましょう。

マンションでのペット飼育1:はじめての飼育の注意点

【住民のお悩み】
十数年ぶりに犬と生活したくなり、管理会社に確認したところ飼育は可能とのことでした。
しかし、今の部屋がペットの飼育に向いているのか不安でなりません。
マンションでペットを飼育する際は、どのような部屋を選ぶべきなのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンションは一戸建てに比べると居住空間の作りの違いや管理規約によるルールもありますので、注意点も増えます。
以下のポイントに目を向けてみましょう。

寝室、キッチン

衛生面を考えると、居住者とペットの寝室は別々にし、キッチンにも入ってこないようにできるのが望ましいといえます。
ペット専用の部屋があるのが理想的ですが、流石に難しいケースが多いはずです。
大型のケージを設置できるよう、ある程度の広さを持つ部屋を選ぶといいでしょう。

玄関

犬を飼育する場合に重要なのが玄関です。
散歩から帰ってきた時に足を拭いたり、フンを処理したりする必要があるため、玄関はある程度広く収納スペースも備えていることが望まれます。

バルコニー

ペットがバルコニーに出ると転落のおそれがあります。
たとえ猫でも安心はできません。
鍵をかけて出られないようにしておくのが基本ですが、バルコニーに十分な高さの柵があると、より安全性が高まります。

その他

人が訪ねてきた時、ペットが飛び出して迷惑をかけてしまうことがあります。
ペットフェンスを設置できるスペースがあるのが望ましいでしょう。
また、玄関からリビングへの導線が一直線になっていない部屋なら、飛び出しのリスクは大きく減少します。

マンションでのペット飼育2:飼育可能なペットの種類

【住民のお悩み】
以前から爬虫類に興味があり、蛇を飼うことにしました。
しかし、ご近所さんからは「そんなものを飼うなんてとんでもない」と反対されています。
蛇といっても毒蛇ではありませんし、非常におとなしい種類です。
同じマンションで犬や猫を飼っている人はいるのに、蛇だけが反対されるのは差別ではないでしょうか?

【お悩み解決のポイント】
マンションで飼育可能なペットの種類は、管理規約で定めるのが基本です。
「飼育可能なのは犬猫に限る」という管理規約を総会決議のうえで、作ることもできます。
多くのマンションでは飼育可能なペットの種類や制限は決められていますので、まずは管理規約を確認するか管理会社に確認してみるといいでしょう。
爬虫類・両生類などが飼育可能だとしてもは、周囲に不安がられるケースが多いのも確かです。
飼育したい場合は、たとえ規約で認められていても、ご近所さんへの説明をしっかりと行いましょう。
責任を持って飼育することや危険性はないことを、十分に説明して理解を得るのが大切です。

マンションでのペット飼育3:ペットの鳴き声

【住民のお悩み】
下の部屋の居住者から「犬の鳴き声がうるさい」という苦情が来ました。
確かにうちの子は、まったく吠えないわけではありませんが、それほどうるさいとも思えません。
お隣さんも、うるさく感じたことはないと仰っていました。
もちろん、ペットの飼育は許可されていますから、何の問題もないはずです。
どう対応すればいいのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】
マンションの構造上、ペットの鳴き声が伝わりやすい場所と伝わりにくい場所があります。
隣室は平気でも、下の階には音が大きく響いているのかもしれません。
ペット可のマンションだったとしても、防音性能が十分でない場合もあります。
実際にどの程度の音が聞こえているのかをよく確認し、冷静に話し合いましょう。

まとめ:マンションでペットを飼育するなら、十分な準備を

マンションでペットを飼育する時は、規約によく目を通すと同時に、周囲の理解を得ることが大切です。
十分な準備を整えて、ペットと楽しく生活しましょう。

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