共同住宅とは切り離せない問題。マンションの騒音対策

共同住宅とは切り離せない問題。マンションの騒音対策

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。

今回はマンション入居者の方へ、マンション暮らしに関する情報をお届けします。

マンションのトラブルの中でも、トップクラスに多いのが騒音です。

「音がうるさい」「そんな音は出していない」という言い争いになることもあります。

ここでは、マンションの騒音トラブルに関する疑問をご紹介いたします。

騒音の証明には音量測定が必要。管理会社の人と測定しよう

【よくある入居者のお悩み】

上の住民の出す音があまりにうるさいので、管理会社を通じて苦情を言いました。

しかし、「自分は普段から騒音に気をつけている。下の階の人が神経質なだけだ」と言い返されてしまいました。

彼がどれだけうるさい音を出しているのかを証明したいのですが、どうすればいいでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

出ている音が騒音だと証明するためには、音の大きさを測定しなければなりません。

一般的には、昼間なら55デシベル、夜間なら45デシベルを超えると騒音扱いになることが多いようです。

条例で騒音の基準を定めていることもあるので、確認してみましょう。

音量を測定する機械は市販もされており、2,000円~3,000円程度で購入可能です。

できれば管理組合や管理会社の人にも立ち会ってもらい、客観的に証明できる形で音量を測定しましょう。

マンションの「防音」アピールに注意。防げるのは生活音程度

【よくある入居者のお悩み】

「二重床・二重壁で防音」という点が気に入って、今のマンションに引っ越してきました。

ところが、実際に住んでみると、他の部屋から楽器の音が普通に聞こえてきます。

とても防音工事がしてあるようには思えません。あれは誇大広告だったのでしょうか。

【お悩み解決のポイント】

最近は「防音」をアピールするマンションも増えていますが、あくまでも一般的な生活音を防ぐ場合がほとんどです。

掃除機や洗濯機などの音に比べると、楽器や音響機器の出す音は一段上の大きさのため、より強力な防音工事をしなければ防げません。

防音をアピールしているマンションに購入または引っ越す時には、実際にどの程度の音を防げるのかを確認することも大切です。

子供の足音はマットで防ぐ。近所の理解を得ることも大切

【よくある入居者のお悩み】

新しいマンションに引っ越すことになったのですが、うちには小さい子供が3人もいるため、騒音で迷惑をかけないか心配です。

できるだけ音が漏れないようにする方法を教えてください。

【お悩み解決のポイント】

簡単にできるものとしては、ウレタンマットやコルクマットを床に敷く方法があります。

ジョイント式のマットなら、必要な数を連結するだけで簡単に敷設でき、費用もそれほどかかりません。

原状回復させるのも簡単です。

子供が走り回って大きな音を出してしまう場合は、試してみるといいでしょう。

ただ、それ以上に重要なのは、隣近所へのあいさつです。子供がいることを説明し、騒音を気にかける姿勢をいつも見せておけば、周囲の理解も得られます。

まとめ:自分の騒音には厳しく、他者の騒音には寛容に

たとえ口に出さなくても、騒音を気にしている人は多く、我慢が限界に達して事件に発展してしまったケースもあります。

自分が騒音を出していないか注意すると同時に、他の入居者の出す音にはある程度寛容になることも大切です。

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