マンションの防虫対策の基本
こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
突然現れて入居者を驚かし、時には大量発生することもあるのが「不快害虫」です。
ハエ、蚊、ゴキブリなどの対処に苦労したことのある人も多いでしょう。
ここでは、マンションの防虫対策の基本をご紹介します。
虫は高層階でも出現する。一戸建てと同様の対策が必要
「マンションの高層階には虫は出ない」という話を聞いたことはないでしょうか。
確かに虫は、それほど高い場所を飛行できる生物ではありません。
一般的には、マンションの5階以上になると虫の出現率は大きく低下するとされています。
しかし、それはあくまでも窓から飛んで入ってくる場合の話です。
入り口が開いた時に侵入したり、排水溝や通気ダクトなどを通って入り込んだりする可能性は十分にあります。
エレベーターに乗って一気に上まで移動することもあるでしょう。
高層階だからといって、虫の侵入を完全に防げるわけではありません。
さらに、侵入した虫がマンションの中で繁殖すれば、高さは関係ありません。
虫が侵入できそうな隙間をパテで塞ぐ、生ゴミは水気を切ってすぐに捨てる、防虫スプレーや毒餌を利用するなど、一戸建てと同じような対策を取りましょう。
バルコニーは虫の発生源。水気とゴミを除去し、有機肥料は避ける
バルコニーは虫が非常に発生しやすい場所です。
排水溝からはゴキブリなどが侵入し、水たまりがあればボウフラが繁殖します。
排水口付近の腐敗したゴミや、観葉植物の腐葉土・有機肥料にはハエが発生するでしょう。
害虫を駆除するには、こういった発生源から除去する必要があります。
まずは、バルコニーから水気を取り除いてください。
ハエは生乾きの洗濯物の臭いにも寄ってくるので注意しましょう。
観葉植物は、有機肥料や腐葉土を使わないか、防虫剤・殺虫剤を使って対応してください。
すでに繁殖しているハエを駆除するには、土の入れ替えが有効です。
ミントなど、虫が苦手とする匂いの強い植物を置くのも効果があります。
LEDには虫が近寄りにくい。思い切って切り替えよう
大部分の虫は照明の出す紫外線に引き寄せられています。
LEDは紫外線を出さないため、ほとんど虫が寄ってきません。
LEDへの切り替えを検討してみてください。
金額はやや高めですが、寿命が長いので最終的にはお得になります。
共用部分の虫が不快な時は、LED電灯の導入の要望を管理組合に出してみましょう。
適切な防虫対策を施せば、虫の発生は防げる!
大量の虫の死骸を毎日掃除させられると、うんざりしてしまいますよね。
マンションの立地によっては、難しい場合もありますが、発生源や侵入経路を特定して、虫の発生をできる限り防ぐようにしましょう。