マンションの修繕のポイントを紹介。計画と合意形成の重要性

マンションの修繕のポイントを紹介。計画と合意形成の重要性

こんにちは、マリモコミュニティがお届けするマンション管理コラムです。
マンションを維持していく上で、修繕はとても大切です。どんなマンションでも、竣工から年月が経過すれば経年劣化し修繕が必要になります。ここではマンションの修繕のあり方について見ていきましょう。

小さな破損の修繕は、すぐに対応すべきかよく検討しよう

マンションの修繕は、大きく分けて2種類あります。1つは、計画を立てて数年おきに行う修繕。もう1つは、塗装の剥がれや壁の亀裂といった小さな破損の修繕です。後者は管理会社や入居者からの報告によって対応するケースが多いでしょう。

小さな修繕にどの程度対応するかは、ケースごとに判断しなければなりません。防犯上・安全上の問題がある場合は早急に対応する必要があるでしょう。一方、塗装の剥がれなどは緊急性こそありませんが、マンションの印象を悪くしてしまいます。すぐに対応するか数年おきの修繕まで待つか、十分に検討してください。

修繕は計画が大切。専門家の協力を得て早めに行動しよう

マンションの修繕は、どの部分が何年で劣化するかがある程度推測できるため、事前に計画を立てることが可能です。国土交通省が公表している「長期修繕計画作成ガイドライン」によると、新築マンションの場合は30年以上、既存マンションの場合は25年以上の長期修繕計画を作成する事が示されています。

実際の工事の前には、どの部分をどのように修繕するかという実地調査を行う必要があります。マンション修繕に詳しい専門家の協力を得て行ってください。建物診断を実施し十分な計画書を作成することを考えると、実行の2~3年前からは行動するのが適切です。

修繕の時期・内容・必要性については、入居者の合意形成を

マンション修繕においてもう1つ重要なのが、入居者の合意形成です。修繕の方向性について充分協議し、修繕計画に反映させましょう。

また、修繕の必要性や工事会社の選定などについても十分に協議する必要があります。修繕の資金として入居者から一時金を集めるような場合は特に重要です。工事期間の告知も早めに行い、騒音の発生や通路の使用可能状況についても、あらかじめ案内するのが望ましいでしょう。

まとめ:安全な生活を守るため、修繕は計画的に

マンションには大勢の人が暮らしています。マンションが老朽化し耐久性に問題が発生すれば、入居者は安心して生活することができません。計画的に修繕を行い、暮らしやすく安心できるマンションを維持できるといいですね。

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